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【風の中のマリア】オオスズメバチの生態に迫る【百田尚樹】

小説『風の中のマリア』表紙

小説『風の中のマリア(百田尚樹 著)』の感想レビュー。

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講談社
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あらすじ

命はわずか三十日。
ここはオオスズメバチの帝国だ。
晩夏、隆盛を極めた帝国に生まれた戦士、マリア。
幼い妹たちと「偉大なる母」のため、恋もせず、子も産まず、命を燃やして戦い続ける。
ある日出逢ったオスバチから告げられた自らの宿命。
永遠に続くと思われた帝国に影が射し始める。

感想

オオスズメバチの一生涯を擬人化してストーリー仕立てにした作品。
女王バチ、アストリッドが作った、アストリッド帝国の働きバチのマリアが主人公。
マリアが成虫になった、初秋から物語は始まって、
働きバチ平均寿命30日間をマリア視点で通して、
他の生物と交流(捕食)しつつ、オオスズメバチの生態を学んでいく一冊。

マリアの一生、
帝国の一生、
女王バチの一生、

メスなのに子が産めない私は何故生きているのか?

マリアを通して様々な疑問を解決していき、
一冊読み終わると、オオスズメバチへの知識と理解が非常に深まる一冊。
オオスズメバチの基礎を学びたいなら本著をオススメだ!

というわけで、感想というより、オオスズメバチの生態で面白かったことを紹介。

スズメバチの正式名称

ヴェスパ・・・スズメバチの総称
名前がカッコイイけど、漢字で雀蜂も良いよね。

ヴェスパ・マンダリニア・・・オオスズメバチ
ヴェスパ・アナリス・・・コガタスズメバチ
ヴェスパ・クラブロ・・・モンススズメバチ
ヴェスパ・ディボウスキー・・・チャイロスズメバチ
ヴェスパ・デュカリス・・・ヒメスズメバチ

集団攻撃

雀蜂は他の蜂の巣を襲撃するときに、フェロモンで仲間を集める。
そして、三匹以上の集団になると、一気に攻撃性を増して殺戮する。
バーサーカーやん・・・

ニホンミツバチの蜂球

ニホンミツバチが対スズメバチ用に開発した戦術。
集団でスズメバチに取り付き、蜂球(ほうきゅう)となり熱死させる。
スズメバチが44度で死ぬのに対して、
ニホンミツバチは46度。
2度の差が生死を分けるのだ!

セイヨウミツバチはこの戦術を持たないため、蹂躙されることになる。

セイヨウミツバチの盗蜜

セイヨウミツバチは他のミツバチから蜜を盗むことがある。
ニホンミツバチは、この行為にたいして無防備であるため、蜜を全て奪われ餓死する。

三角関係

セイヨウミツバチが野生化したらニホンミツバチ全滅じゃん!
って思うけど、スズメバチが居るため野生化することは殆どない。
スズメバチが全滅したら、ニホンミツバチも全滅してしまう。
微妙な三角関係で生態系は成り立っているんだなぁ

スズメバチの餌

幼虫は肉団子。
成虫は、幼虫の唾液←!?
緊急時の栄養補給として、木の樹液、花の蜜、ハチミツ、シラタマタケ(きのこ)の液体など。

スズメバチの子供

受精卵からはメスが生まれる。
非受精卵からはオスが生まれる。

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