上達したいなら頻繁に休むべき?
アメリカの国立衛生研究所研究者たちにより『Cell Reports』に掲載された論文によると、
『新しいスキルを習得する場合、頻繁な休憩を行うと効果的な上達ができる』
とのこと。
またスキルの上達は練習中には起こらず、休憩中にのみ発生することが示されます。
参考:ナゾロジーより
確かに難しいことが一向に出来なくて、あきらめた翌日、出来ていたりするものなぁ・・・
新しいスキルは休憩がなければ上達しない
練習は上達に必須です。
そのため多くの人々が目指すスキルを獲得するために練習に時間をかけています。
一方で古くから「一晩寝ると上達する」という奇妙な現象も知られていました。
この不思議な現象は脳科学でも大きなテーマとされており、練習・記憶・上達の関係を解き明かすために、様々な研究が行われています。
ですが体験した人にはわかるように、不思議な上達効果は「目覚めた休憩」でも起こります。
難しくて投げてしまった部分を、トイレから戻ってやってみると、すんなりできてしまったという感覚です。
しかし現象としては知られていても「目覚めた休憩」と上達の関係は詳しくわかっていませんでした。
なんか分かる気がする。
小学生の頃、九九が出来なくて諦めたんだけど、怒られて再チャレンジしたらできるようになっていたんだよね。
いったい、どういうメカニズムなんだろう?
休憩=上達のメカニズム
なぜ上達は休憩中にのみ起こるのか?
謎を調べるために研究者たちは休憩中にある被験者たちの脳波を調べました。
結果、休憩中の脳内では練習していた内容がが、練習中の20倍という超高速で繰り返し再生されていることが判明しました。
また脳内での再生回数は、上達度が最も大きかった初期の休憩期間が最大(25回)であり、以降の休憩に比べて2~3倍となっていました。
さらに興味深いことに、脳内での高速再生の回数が多い被験者ほど、休憩後の上達度の跳ね上がりが大きくなっていました。
加えて研究者たちは休憩中の高速再生の頻度情報だけから、被験者個人の上達度を正確に予測することにも成功します。
これらの結果は、休憩中に起きている練習内容の高速再生のとその頻度が、素早い上達に欠かせない要素であることを関連していることを示します。
今回の研究により、新しいスキルの練習・休憩・上達の関係が解き明かされました。
休憩中に起こる練習内容の超高速再生には上達を起こす秘訣だったのです。
そして上達の個人差は、休憩中に起こる高速再生の回数に依存していました。
また休憩による上達効果は、経験的な1晩ではなく「秒」単位で起こることも示されます。
研究者たちは、休憩に入ることで、これら3カ所の脳領域が緊密に情報交換を行い、練習内容の圧縮・統合することで、上達効果をうみだしていると結論しました。
なるほどねぇ・・・
休憩時間中に脳がフル回転してイメトレで練習を高速回転している。と。
なら、僕ももっと休憩を多くとらなくっちゃだね!
今日はあれこれやろうとしていたけど休憩の日にするぜ!
※何かと理由付けて行動しない人の図