巷では、映画やyoutubeの動画を早送り再生してみる人が増えているそうです。
折角、製作者がテンポを考えて作っている作品を早送りするなんて・・・
どういう神経してんだ?
いったいどんな奴が早送りしているというんだ!
・・・私です。
だってさぁ、見たいコンテンツが多すぎるんだもん・・・
なので、最初は早送りで見て面白かったら等速で見る。
なんて生活を繰り返しています。
そうなると、倍速再生じゃないと満足できない身体になってきて・・・
そういう人は多いんじゃないでしょうか?
早送りを利用する背景:映像作品が多い
現在の人類は、今までの歴史のなかでもっとも多くの映像作品をもっとも安価に視聴できる時代に生きている。
昔、と言ってもほんの十数年前まで、映像作品を鑑賞する際にはもう少しお金がかかっていた。
連続ドラマをDVD(もしくはVHS)レンタルするにしても、DVD1枚にたった2話しか収録されていない。
それで1泊2日、300円前後。
今ほど充実した商業動画配信サービスもない。
それゆえ、浴びるように映像作品を観ていたのは、そこに相応のお金をかけてもいいと覚悟した、コアな映画マニアやアニメファンだけだった。
ところが現在、NetflixやAmazonプライム・ビデオをはじめとした定額制動画配信サービスは、月々数百円から千数百円という安価。
たったそれだけの出費で何十本、その気になれば何百本もの映画、連続ドラマ、アニメのTVシリーズが観られる。
従来からあるTVの地上波、BS、CSといった放送メディア、無料の動画配信サイトで観られる作品なども加えれば、映像作品の供給数はあまりにも多い。明らかに供給過多だ。
現代人は、膨大な映像作品をチェックする時間に、とにかく追われている。
僕の場合はこれ。
特にアニメ新シーズンになると視聴できる作品はとりあえず目を通すので視聴数がかなり多くなってしまう。
で、数話見て視聴継続するか判断している。
てか、動画作品って娯楽じゃん?
言うなら、暇つぶし。
なのに早送りするって矛盾してね?
ってずーっと思ってる。
最短距離で詳しくなりたい?
僕が倍速で見る理由は、上記の通りだけど、
他の人たちはなぜ倍速で見るのかと調べたところ、
最短距離で詳しくなりたい
というのがあった。
てっとり早く、短時間で、「何かをモノにしたい」「何かのエキスパートになりたい」と思っているという。
彼らは、何かについてとても詳しいオタクに“憧れている”のだそうだ。
ところが、彼らは「回り道」を嫌う。
膨大な時間を費やして何百本、何千本もの作品を観て、読んで、たくさんのハズレを掴まされて、そのなかで選球眼が磨かれ、博識になり、やがて生涯の傑作に出会い、かつその分野のエキスパートになる――というプロセスを、決して踏みたがらない。
彼らは、「観ておくべき重要作品を、リストにして教えてくれ」と言う。
彼らは「近道」を探す。
なぜなら、駄作を観ている時間は彼らにとって「無駄」だから。
無駄な時間をすごすこと、つまり「コスパが悪い」ことを、とても恐れているから。
無駄は、悪。コスパこそ、正義――。
良作名作以外のも駄作凡作を経験しなくちゃ良いオタクにはなれないと思うんだけどなぁ
まとめ:消費社会
動画もとりあえず摂取できればいいファストフード的な供給になってきているのかね?
とりあえずストーリーさえ分かればいい。みたいな。
それの良し悪しの判断は分かれるとおもうけど、
説明しすぎの動画もどうかと思うんだよなぁ