『『クロック城』殺人事件(北山猛邦 著) 』の感想レビュー。
現在、過去、未来の時を刻む時計台があるクロック城で行われる連続殺人。
もくじ
あらすじ
終焉をむかえつつある人類の世界。
探偵・南深騎(みき)と菜美の下に、黒鴣瑠華(くろうるか)と名乗る美少女が現れた。
眠り続ける美女。蠢く人面蒼。3つの時を刻む巨大な時計。謎が漂うクロック城に2人を誘う瑠華。
そこに大きな鐘が鳴り響いたとき、首なし遺体が次々と現れた。
驚愕のトリックが待つ、本格ミステリ。
感想
世界が終末を迎えようとしている荒廃とした世界で、
世界を終わらせる力を持った者?物?『真夜中の鍵』を探す、
武装組織SEEMと敵対している十一人委員会。
『真夜中の鍵』容疑をかけられた主人公たちが『クロック城』に逃げる。
クロック城は、磁気の影響なのか周囲の方向感覚を狂わせる作用が働いており、
初見ではなかなかたどり着くことができない場所。
なんとか逃げ込んだのはいいけれど、
クロック城には壁一面に人間の顔が浮き出る部屋や、
現在過去未来と三つの塔に分かれているのに塔間を移動するにはいったん一階の大ホールを経由して移動しなければならないなど、
非常に移動が面倒な場所であった。
そんなクロック城で、同じタイミングで過去塔四階と未来塔四階で首を切断された死体が発見される。
殺人が起きたであろう時間帯では大ホールで数人が談話しており一種の密室殺人であった。
犯人は単独なのか複数なのか?
皆がお互いを疑心暗鬼・・・にはならなかったけど、どうやって殺したのだろうか?
純粋な館殺人モノというより、いろんなギミック(終末世界、霊が見える主人公、武装組織)が組み合わさってお腹いっぱいな作品。
睡眠障害一族
クロック城に住んでいる黒鴣(くろう)一族は代々睡眠系に障害を持っている一族。
ナルコレプシー、入眠障害、不眠症・・・などなど
そして、一族のなかで完成された存在が睡眠ホルモンを自在に操れる人間。
寝なくても眠くないし、寝たいときには好きなだけ眠れる。
羨ましい能力。
トリック
SF溢れる世界観だったけどトリックは現実でもありえる王道だった。
レビューを見てみると結構当てていた人は居たみたい。
僕もなー、〇〇は怪しそうだなニチャァ
とは思っていたけど、利用した方法はわからず仕舞いだったんだよね。
こういうトリックか~なるほどね~
犯行動機
間引き。
でもそこを間引いたらもう後がないじゃん!
これからまた作ればいいってことなのかな?