東京の満員電車の解消方法が数多く議論されております。
その中でも話題になっているのが小池都知事が都政で掲げた『満員電車緩和策』。
二階建て車両の導入で人間を二倍収容できる!
こうすれば人口密度も緩和するでしょ!
な考え方。
その他には、JRが検討している『料金変動制』というシステム。
乗客状況をデータ解析し、乗車率が高い時間帯を狙って運賃を上げるというもの。
運賃が上がる→乗客が時間をずらす→乗車率が減る。
両方ともメリットデメリットありそうだけれど・・・
その辺はどうなんだろう?
二階建て列車
二階建て車両の生産とホームが対応しているのかが疑問。
鉄道会社側のみの負担で実現可能っぽいけどはてさて・・・
もちろん、さらに混雑率を下げて快適に通勤できるような環境づくりを進めることはいいことだろう。しかし、本当に2階建て電車を走らせることは可能なのだろうか?
それまでにも、二階建て電車がなかったわけではない。
215系が注目された理由は、それまでの2階建て電車が主に観光目的としていたのに対して、通勤用の電車だったからにほかならない。
215系は、一人でも多くの人が座って通勤できることをコンセプトにしていただけあって、10両編成で総座席数は1010もある。
これだけの座席があれば、満員電車はなくなる。
当初はそう考えられていた。ところが、事態はそう簡単に進まなかった。
215系はオール二階建て車両のため、1両にドアが2つしか設置できない。
そうなると、乗り降りに時間がかかってしまい、遅延が続発。
215系の導入によって、かえって混雑は激化した。
・・・は?
出入り口がボトルネックになって遅延多発。
それにより混雑が激化って・・・
料金変動制
DP(ダイナミックプライシング)を鉄道にも適応させようという考え方。
商品やサービスの価格を需要と供給の状況に合わせて変動させる価格戦略。
時間制DP
混雑する時間帯になるほど料金が上がるDP
区間制DP
乗り降りが多い駅ほど料金が上がるDP
種別制DP
特急、急行、快速、など優等列車を利用すると料金が上がるDP
などなど。
普段より支払う額が大きくなると、
利用者からの不満の声が沢山出そうな政策ではある。
でもさ、満員電車が解消されるならよくね?
それとも、乗車賃が上がるくらいなら満員電車のストレスのほうがマシ!
なんて考え方なの?
増えた収入は設備投資とかして乗客に還元します。
だったら不満も少ないだろうし、
定期券が会社経費で落ちるんなら企業側も通勤時間をずらすとか政策して
さらに人口流動の時間帯が広くなるかもしれないしさ。
今後の満員電車対策に注目ですよ!