『世界の山ちゃん』という居酒屋を知っていますか?
チェーンの大衆店で手羽先が売りの居酒屋です。
初めて山ちゃんに行ったのは、仕事終わりに会社の先輩と飲みに行った時のこと。
先輩「山ちゃんでいい?」
レンゾー「はい(なにそれ?)」
入店しても普通の居酒屋。手羽先を食べるまでは。
出てきた山盛りの手羽先。
つまみの一つなのにこの量は無いでしょうよ。
なんて思いながら一口かぶりつくと・・・
うんまぁ~い!
胡椒味の効いた手羽先が病みつきになっちゃうんですよ。
そんな順風満帆にみえる山ちゃんなのですが・・・
山ちゃん創始者急逝
2016年8月21日、解離性大動脈瘤のため59歳で急死した。
し、知らんかった・・・
『世界の山ちゃん』の創始者にして初代。
良くも悪くもワンマンでカリスマだった社長が死んじゃったら、会社の経営どーなっちゃうの?
妻が代表取締役に
死後、会社の経営は妻である山本久美が継ぎ、代表取締役社長に就任した。
やりますねぇ。
けど、ナンバー2、3辺りが虎視眈々と狙っていたんじゃないの?
「“私は経営はまったくわからない素人です。
だから、ちょっと年をとった新入社員が入ってきたと思って一から教えてください。
どうか力を貸してください”と─」
横井さんがこう言う。
「ありがたかったです。
知らない人が来て社長になるよりうれしかったし、安心しました。
会長の遺志を受け継いだ社員が大勢いましたから“ちゃんと継続していける”そう思いました」
円満に引き継いでいる?
ま、言うだけは誰にもできるんですよ。
問題は、ちゃんと運営できるかってことで・・・
そして経営は・・・
「会長のときは思いつきでドンドンやっていたと思いますけれど、これからは社員がそれをやらなくちゃ。
それぞれが考えて行動して、責任をとる行動をしなさいと、常々言っています」
「以前はよくも悪くもトップダウン。
会長に喜んでもらうことをするのが目的でした。
今は“会社のためになることをする”が目的です」
「私が継いだとき、東京に不採算店がいくつもあって。
東京には“名古屋とは別”という意識があったようです。
それで行き来を多くして、私も毎月、東京に行ってみんなの顔を見て。
そのうち業績はよくなりました。
みんなの意識が“名古屋と関東”でなくて、“エスワイフード全体”に変わった。ただ、それだけなんですけどね」
人と人とを結びつけ、“自分も組織の一員である”という自覚を持つ。
すると組織はそこまで変われるものなのだ。
すげぇ
現状維持どころか、改善までしちゃっている。
この記事見て久しぶりに山ちゃん食べにいったけど、今まで通りで安心しました。
美味しい手羽先も健在だぁッ!!