フォアグラを輸入禁止にする国が増えてきています。
というのも、フォアグラの作り方が動物虐待だと訴える団体が増えてきているから。
フォアグラの作り方
今日、フォアグラ用に飼育されるガチョウは「オワ・ド・トゥールーズ」のような大型品種である。
初夏に生まれた雛を野外の囲い地で放し飼いにし、牧草を食べさせ、強制給餌に耐えられる基礎体力を付けさせる。
夏を越して秋になると飼育小屋に入れ、消化がよいように柔らかくなるまで蒸したトウモロコシを、漏斗で胃に詰め込む強制給餌と呼ばれる“肥育”を1日に3回繰り返す。
職人技の手作業にこだわる農場では、餌のトウモロコシは250グラムから始め、最後に倍になるよう少しずつ増やしていく。
1ヶ月の肥育で、脂肪肝になった肝臓は2kgに達するほどに肥大し、頭部と胴体を水平にする姿勢をとるようになる。
この段階のガチョウを屠殺して肝臓を取り出し、余分な脂肪、血管、神経を丁寧に除いてから、冷水に浸して身を締めたものがフォアグラである。
”漏斗で無理矢理エサを食べさせる”
という部分が愛護団体にマークされたようで風当たりがキツイ模様。
別手段で脂肪肝を作り出す方法
禁止されてもフォアグラを食べたい!
そんな美食家たちは強制給仕をしないフォアグラを作り出す方法を考える・・・
そこで編み出したのが【低たんぱく】状態で飼育するというもの。
人間で言うと、飢餓の子どものお腹がポコんと膨らんでいる状態も低たんぱく質が原因。
人間は脂肪をタンパク質のコンテナに入れて(≒コレステロール)全身に脂肪を運んでいいるイメージなんだけど、
タンパク質が少ないとコンテナが不足して脂肪が肝臓から出荷されずに肝臓に留まってしまい、それが慢性化すると脂肪肝になってしまう。
ガチョウにも同じ現状が体内で起きるので、
低タンパク質で育てると、強制給仕をせずに脂肪肝のガチョウやアヒルを作ることができる。
これで上手いこと愛護団体の指摘から逃れることができるのだ。(できるのかな?)
まとめ:人間も同様
歳をとるとお腹だけポコっと出ている人を良く見かけるけど、
運動不足や筋力不足からくる肥満以外にも低タンパク質で脂肪が全身に回らず、脂肪肝になっているパターンもありそう。
現代の食事でも糖質は取りやすいけどタンパク質は意識して摂取しないと不足しがちってことなんだろう。
そういえば、プロテイン否定派の実父もお腹がポコッと出てきている・・・
運動習慣があるのにおかしいと思っていたけど、摂取タンパク質の量が足りないのでは・・・?