夏になると現れる蚊、うっとおしいですよね。
刺されると痒いし、寝ているところを耳元を飛び回られた日にゃ・・・ウワアアアァァァッ!!
そんな蚊を駆逐するための手法が新たに発見されたそうです。
蚊は世界中の広い地域でいろいろな伝染病を媒介する厄介者で、
蚊による伝染病の拡大を解決するべく様々な方法が考えられてきましたが、最新の研究で「メスの蚊をオスに変えてしまう」という方法が発見されました。
人間の血を吸う蚊は産卵を控えたメスで、これまで行われてきた伝染病対策の多くは「大量の蚊を飼育して、その中から生殖能力のない不妊のオスの蚊を選び、病気の伝染地域に放ってオスの蚊の比率を増やす」という、時間とコストがかかる割にあまり効果の見込めないものでした。
このやり方を効率化するために、研究者たちはメスの蚊をオスの蚊に変える方法を模索しました。
研究ではネッタイシマカという黄熱病やデング熱、チクングニア熱などの伝染病を媒介することで知られる蚊を使って、様々な計算を駆使することで、蚊の遺伝子配列のうち未解明の部分から、オスであることを示す因子遺伝子「Nix」を発見することに成功しました。
これまでの「飼育した蚊の中から不妊のオスだけを選別して伝染地域に放つ」という方法ではメスの蚊を全て廃棄していましたが、遺伝子を操作して最初から不妊のオスの蚊だけを飼育することにより、飼育や廃棄にかかる余計なコストが削減できる見込みです。
ただし、実用化までにはさらなる研究が必要で、Adelman准教授は「今は蚊の生殖器だけを変化させることしかできないが、いずれは細胞レベルで蚊の身体全体をオス化させることを目指している」とコメント。もしもこの方法が実用化されれば、蚊を媒介とする伝染病に対抗するための強力な武器となりそうです。
うっひょー!やったぜ!
蚊が絶滅すると生態系が乱れる。なんて話もあるけれど・・・
居なくなってくれたほうが僕個人としては助かるぜ!
日本でも性転換とは違う手法だけれど
似たような方法で外来種を駆逐した事例があるのです。
今回はそれも紹介。
日本の場合:ウリミバエ
日本でもとある方法で駆除に成功した例があります。
その相手はウリミバエ。
沖縄地方の離島に来た外来種で、日本の侵略的外来種ワースト100に選定ほど凶悪なヤツ。
その名の通り、ウリ系の植物に大ダメージを与えてくる。
体長7-8mm。
孵化してから20~30日ほどで成虫になり、10日ほどで交尾を行い、メスは腹の先にある産卵管を果実に突き刺し、果実の中に卵を産み付ける。
一生(2~3ヶ月)で1000個以上の卵を産むといわれている。
その名のとおりスイカやキュウリなどのウリ類を食べるが、ほかにもトマトやピーマン、パパイヤといったさまざまな植物へ加害する。
ウリミバエの駆除方法は、不妊虫放飼という方法を使った。
羽化2日前にガンマ線を照射して、妊娠しない固体を大量に生産。
それを野外へ放虫して、野生個体の繁殖を阻止する方法。
妊娠しないから数が増えない
→最終的に根絶
を目指す方法
繁殖力が高くて世代交代が早いハエ類だからこそ、効果を発揮する方法。
日本では大量生産で、一週間に1~2億匹の不妊ハエを作り出し、沖縄中に散布。
外からこれ以上侵入してこない離島という利を生かして、撲滅に成功した。
1919年にウリミバエ確認、
1993年に根絶。
経費、204億円
日本で唯一根絶に成功した外来種。
繁殖力が高い生物は、物量で押し切らなきゃダメなんだね。
色んな方法があって面白いよなぁ