日本の平均身長は、明治時代以降、食事の変化や栄養面の改善で順調に上昇していました。
データによると、ここ100年で15cmも平均身長が伸びているのだとか。
そんな状況なのに、近年若い世代で身長が伸び悩んでいる状態なのです。
娯楽が発達して外で運動しなくなったからじゃないの?
夜更かししすぎて睡眠時間が短いからじゃないの?
菓子パンとか食べ過ぎて栄養が偏っているんじゃないの?
・・・違うのです。
原因は科学技術が発展した弊害だったのです
若年層に低身長が多いわけ
若者の低身長化の原因とはなんでしょうか?
栄養不足・運動不足・睡眠不足など考えられる原因はありますが、
国立成育医療研究センターの見解によれば、「低出生体重児」の増加であると言われています。
「低出生体重児」とは、出生時2500g以下で生まれた子を指します。
低身長の弊害
国立成育医療研究センターによれば、
身長が低いほうが高血圧、
冠動脈疾患、
脳血管障害
を起こすリスクが上がり、平均寿命も短くなりやすいそうです。
えっ?
重力への抗力が低そうだし、
小さい分、低燃費で行動できるのかと思いきや、
弊害も多かったという・・・
確かに、1980年代と比べると、2005年以降は倍近い8-9%台を推移していて、しかもその値が最近12年継続している点が特徴です。これは女子も同様です。
低出生体重児ではない、2.5-3.0kgの子まで含めると、1975年の27%から2017年43%まで1.6倍に増えています。
明らかに、出生児の体重は減ってきていることがわかります。
原因はなんでなんだろうね?
高齢出産とか影響しているのだろうか?
出生体重が低いと成人身長が低くなりやすいことは海外でも多く報告されていて、相関があります。
事実、低出生体重児がもっとも少ない1975年生まれの現在44歳の平均身長の方が、10代より高いわけですから。
このまま低出生体重児が増えるのであれば、当然成人の身長も低くなっていくことでしょう。
低体重出産と身長の因果関係、証明されつつある。
ということは、低体重で生まれたらどうやっても高身長になれないってこと?
それはそれで酷な話だよな・・・
まとめ
低体重での出産は母体への負荷が小さくてメリットばかりだと思っていたけど、割と弊害が多いようだ。
そういえば、身長180cmオーバーの友人が、冗談で、
「生まれた時、4000gもあったんだよね」
なんて言っていたけれど、だからその身長なんだね。
今日、ようやく納得したよ。