アニサキスという寄生虫をご存知でしょうか?
アニサキスは寄生虫(線虫)の一種。
その幼虫は、長さ2~3cm、幅は0.5~1mmくらいで、白色の少し太い糸のように見えます。
アニサキス幼虫は、などの魚介類に寄生し、している魚介類が死亡して時間が経つと内臓から筋肉に移動することが知られています。
アニサキス幼虫が寄生している生鮮魚介類を生(不十分な冷凍又は加熱のものを含みます)で食べることで、アニサキス幼虫が胃壁や腸壁に刺入して食中毒(アニサキス症)を引き起こします。
刺身を食べる日本人特有の症状?
胃の壁に物理的に穴を開けはじめると、とんでもない激痛を催すアニサキス症。
生きたまま身体に侵入した生物を殺すのはなかなか至難な技なようで・・・
特効薬が存在しないとされてきましたが、最近になって正露丸にアニサキス殺虫効果あるんじゃね?
という効果があるという報告が。
確かに、あの独特な臭いと胃を消毒しようとする泡立ち具合は無茶苦茶効果ありそうだけれど・・・
正露丸はアニサキスに効果がある!?
現在、このアニサキスを殺す特効薬は存在しないとされており、体内に入り込まれた場合、病院で内視鏡を使って外科的な方法で摘出してもらうしかありません。
ところが、2011年にドイツの医学雑誌に、正露丸でアニサキス症が緩和されたという2つの症例が報告されます。
(中略)
ただ、この論文では完全にアニサキスに正露丸が効くことを証明できてはいなかったため、世の中では半信半疑に聞いている人がほとんどで、「ひょっとしたら応急処置にはなるのかもね」、というニュアンスで伝えられるだけでした。
そこで、今回高知大学理工学部の研究グループが、
「正露丸がアニサキスを麻痺させているだけなのか、殺虫効果があるのか」
という問題を明らかにしようと研究を行ったのです。
これまでの研究では、アニサキスが薬剤処理で動きを停止した場合、1~2日経っても再度動かなければ「死んだ」という曖昧な判定をしていました。
しかし、これでは科学的な証拠とは言いづらいものがあります。
そこで、今回の研究者たは、死んだ組織に反応して青色に染まるというトリパンブルー染色液を使ってアニサキスの生死判定を行う実験をしたのです。
結果、アニサキスは濃い青色に染まったのです。
正露丸によってほとんどのアニサキスが死ぬことを示しています。
すっげー
アニサキスって胃液に強くて、体に入ると1週間近く生き続けるんだって。
でも、正露丸に30触れたアニサキスは、胃液からのダメージも通るようになる。
アニサキスにかかったら正露丸!
これが新常識になっていきそうだね。
まとめ:アニサキス怖い
アニサキスに感染すると、殺す手段がないから外科的に取り出すしかなかったのか・・・
それが昔からある薬で対策できるなんてありがたいね!
一部の友人が、最強の食中毒対策薬!なんて豪語していた理由が今なら分かるわ。
あと、アニサキスアレルギーというのもかなり恐ろしい症状らしい。
アニサキスアレルギーと戦う男の話
※アニサキスの死骸でもアレルギー症状が出るので魚介類はすべてNGになるとか。