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【花束は毒】あなたななら調査結果を当事者に伝える?伝えない?【織守きょうや】

『花束は毒』ソフトカバー表紙

『花束は毒(織守きょうや 著)』の感想レビュー。
おいおい、お前、そんなにヤベーヤツだったんかよ・・・

あらすじ

罠、また罠。100%騙される、戦慄ミステリー!

「結婚をやめろ」との手紙に怯える元医学生の真壁。
彼には、脅迫者を追及できない理由があった。
そんな真壁を助けたい木瀬は、探偵に調査を依頼する。
探偵・北見理花と木瀬の出会いは中学時代。
彼女は探偵見習いを自称して生徒たちの依頼を請け負う少女だった。

ーーあの時、彼女がもたらした「解決」は今も僕の心に棘を残している。
大人になった今度こそ、僕は違う結果を出せるだろうか……。

背筋が寒くなる真相に、ラストに残る深い問いかけに、読者からの悲鳴と称賛続出の傑作ミステリー。

感想

先輩の真壁が「結婚をやめろ」と脅迫を受けている事実を知った木瀬は、煮え切らない真壁をよそに、犯人を見つけるために自腹で探偵を雇うのであった。
真壁が過去に犯した犯罪の結果、脅迫されているという動機は早い段階で分かり、最終的には脅迫の犯人もみつかる。

その結果、更におぞましい結末が待っていようとは・・・
婚約者の名前が判明した瞬間、生まれた一つの仮説。
真壁の過去の彼女たちに送られていた脅迫の手紙ってまさか・・・
でも、精液はどうやって・・・

で、終わりかたよ。
調査の結果を探偵から全て伝えられた木瀬。
それを、真壁に伝えるか否か。

話すなら今しかない。今話せなかったら、もう、二度と話せない。
二人を祝福するかのような晴れた空、それすら禍々しいものに感じて、立ち尽くした。
真壁さんは、妻となる女性を紹介するために、彼女を伴いこちらへと歩き出した。
僕はまだ動けない。決められない。
二人が、近づいてくる。

で、終わり。
この後、寝る前の布団のなかで考えちゃうよね。
・真実を伝えたほうがいいのか
・今が幸せなら真実を伝えない方がいいのか
どっちが良いんだろう?
僕だったら伝えちゃうけれど・・・

序盤中盤はふつーの探偵小説。
調べて、聞き込みして、また調べて・・・
正直退屈だけど、8章の最後からはノンストップになっちゃう。
終わり方が良い小説は面白い小説。

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