オービス(ORBIS)、日本語名を、『速度違反自動取締装置』と言います。・・・まんまだなー
今までのオービスといえば、高速道路や、動脈になる国道に設置されている巨大な撮影マシーンという印象。
さらに、『速度取締機設置区間』なんて看板まで設けて事前に予告してくれて、ドライバーの良心で速度調整を行うように促すなど、
上手いこと共生関係でいられたオービスさんですが、時代の流れというか、オービスさんにも小型化が進むことで、
どんな所にも神出鬼没、予告無しで取り締まることができるようになったのです!
・・・お前なんかもう、さん付けで呼ばないからな!
もくじ
オービスの小型化
移動式オービスが2020年中に全国すべての都道府県に設置
「新型移動式オービス(可搬式・小型オービスともいう)」は、2019年7月では全国30都道府県で稼働(または導入決定)していることが公表されたが、2020年には鳥取、山口、熊本など残り17府県すべてに導入される予定となっている。
移動式オービスの怖いところは、その名の通り移動や持ち運びが容易であること。
つまり、これまでのオービスのように一度設置したら長ければ何十年もその場所にある固定式と違って、日によって場所を変えることも自由自在だ。
もちろん、ドライバーに場所を覚えられることもない。
さらに、「速度違反取締実施中」といった予告看板も多くの場合は出されないし、出されていたとしても小さくて気づかないなど、注意するのはとても難しい。
ドライバーにとってみればこの上なく恐ろしい状況で、移動式オービスが「速度違反取り締まりの最終兵器」と言われる所以だ。
公務員がゲリラ活動かよ~ッ!
鬼!畜生!悪魔!!
どこで取り締まっている?
警察が特に取り締まりを強化しているのは近年、全国各地の住宅地などを中心に整備が進められている「ゾーン30」と呼ばれるエリアだ。
「ゾーン30」とは、生活道路における歩行者や自転車の安全な通行を確保することを目的とした交通安全対策の一つ。
区域(ゾーン)を定めて時速30キロの速度規制を実施するとともに、その他の安全対策を必要に応じて組み合わせ、ゾーン内におけるクルマの走行速度や通り抜けを抑制する。
近年、交通事故の死者数は毎年減少しており、とくにエアバッグをはじめとした安全装備の普及が進んだこともあって、自動車乗車中の事故による死亡者は減少傾向が大きい。
その一方で、歩行中や自転車乗車中の死者数は半数を占めるまでに上がってきている。
しかもそのうち約半数が自宅から500m以内の日常的な生活道路の中で発生している。
さらに道幅5.5m未満の生活道路における歩行者とクルマの事故では、クルマの速度が時速30キロを超えると急激に歩行者の致死率が高まるというデータも出ている。
それゆえに、「ゾーン30」の整備を進めて生活道路における事故から歩行者を守ることが急務とされているのだ。
ゾーン30を60kmで爆走するヤツとか居る?
・・・怖くてできないんだけど。
小型オービスの対策
2019年4月にユピテルがレーザー式オービス(光オービス)も探知できるレーザー&レーダー探知機を発売。
その後は、競合他社からもレーザー式に対応した探知機が発売されている。
また、アプリで対策する方法もある。
有限会社パソヤが開発したオービス情報サイト「Orbis Guide」(スマートフォンアプリはAndroid版/iPhone版)では、全国の最新オービス設置状況はもちろん、移動式オービスや検問などのリアルな情報をドライバー同士で共有することもできる。
まとめ
法定速度を守るのが一番だね!
え?後続が渋滞になってるだって?
バッキャローッ!
こっちは、国が指示した速度で走ってるんだぞ!!