社会生活でストレスを得た精子は、ストレス耐性の低い遺伝情報を子供に伝える!?
そんな凄まじい研究結果が発表されました。
参考:ナゾロジーより
親の「経験」は遺伝するようです。
掲載された論文によれば、うつ状態にあるマウスの精子は遺伝活性が変化し、子どももストレスに対して弱くなるとのこと。
つまり、親の「経験」が精子に乗って子どもに遺伝していたのです。
にわかには信じられない話ですが、論文が掲載されたのは40年もの歴史がある神経科学分野では有名な科学雑誌であり、信ぴょう性は確かなようです。
古い生物の教科書には、親が後天的に「経験」した出来事は、遺伝しない。
という記述があります。
親が膝に矢を受けても、生まれてきた子どもの脚は不自由にはならないのは、この「経験は遺伝しない」という法則が存在するからです。
ですが、近年の遺伝学の成果により、必ずしもそうとは言い切れないことが明らかになってきました。
哺乳類(マウス)でも親のストレスが子どもの気性に大きく影響するという結果が出始めたのです。
そうそう、後天的な要素は遺伝しないって習ったよ。
けど、精神的な要素は後天的に身に着けたことも遺伝するってことなの?
ストレス遺伝の実験
体格の優れた攻撃的なオスのマウスの檻の中に、体格の劣る弱い他のオスのマウスを入れて故意に「イジメ」を繰り返させる。
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弱いマウスは一種の「うつ状態」に陥り、引きこもりや快感喪失を起こすほか、好物である砂糖水への興味を失うといった、大きな精神的変質を起こします。
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研究者たちはしばらくマウスたちを観察し、
①ストレスからの回復力が強いグループ(軽いうつ状態)
②ストレスからの回復力が弱いグループ(重いうつ状態)
に分類。
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双方のグループのマウスから精子を採取し、
精子に含まれるRNA(長鎖ノンコーディングRNA)の配列を調べると・・・
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ストレスからの回復力が弱いマウスでは1460個もの遺伝子の転写パターンが変化していたことが判明します。※一方でストレスからの回復力が強かったマウスでは、遺伝子の転写パターンの変化は62個に抑えられている(ストレスを受けていないマウスの精子は0個)。
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長鎖ノンコーディングRNAは、遺伝子の活性度を制御する遺伝子の一種として知られており、これが精子に乗って受精卵に届けられた場合、子マウスの体全体の遺伝子活性が大きく影響されることになります。
以上の結果から研究者たちは、親マウスの受けたストレスはRNAに刻まれ、精子に乗って子マウスに遺伝すると結論しました。
RNAの転写エラーでストレス耐性が減ってしまう・・・
恐ろしい事実だ。
まとめ:良い精子を作ろう
充実した人生を生きていない人が子どもを作っても、自分の悪い部分が遺伝してしまう可能性が増えるってことか・・・
で、余計に苦労して負のスパイラルになる。っと。
子どもを作りたい!
っておもうだけじゃなくて、子供のためにも自分が心身気力が充実していて良い精子が作られているという状態で小作りしなくちゃいけないという中々にハードな行為。
子供のために最良な遺伝子を提供するために充実した人生を。
だから僕は独身なんですね。