日記

【骨灰】知らず知らず呪われていた【冲方丁】

『骨灰』ハードカバー表紙

『骨灰(冲方丁 著)』の感想レビュー。
知らず知らずの間に儀式を中断してしまった主人公は、鎮めるはずだった土地神に呪われてしまう・・・

あらすじ

大手デベロッパーのIR部で勤務する松永光弘は、自社の高層ビルの建設現場の地下へ調査に向かっていた。
目的は、その現場について『火が出た』『いるだけで病気になる』『人骨が出た』というツイートの真偽を確かめること。
異常な乾燥と、嫌な臭い――人が骨まで灰になる臭い――を感じながら調査を進めると、図面に記されていない、巨大な穴のある謎の採餌場場にたどり着く。
穴の中には男が鎖でつながれていた。
数々の異常な現象に見舞われ、パニックに陥りながらも男を解放し、地上に戻った光弘だったが、それは自らと家族を襲う更なる恐怖の入り口に過ぎなかった。

感想

悪霊?呪い?の作戦だったとはいえ、祭祀場に足を踏み入れ、呪いを開放し、自身も呪いの傀儡となってしまった主人公。
何が事実で何が悪霊が見せる幻影なのか・・・
読者的には明らかに悪霊の仕業だろ!
と、やきもきしながら読み進めることに。
けど、自分では実際見聞きしていたことが実は幻だった・・・
なんてことが現実で起きたらすんごい怖いことだよね。

そんな怖さを追体験できる一冊です。
ただ、客観視できる立場だと、主人公の行動に「それは違うだろ~」
って突っ込んでしまう場面もちらほらでてくるのでした。

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