『LIFE SHIFT-100年時代の人生戦略-(リンダ グラットン, アンドリュー スコット 共著)』の感想レビュー。
人類の平均寿命は10年で2~3歳ほど伸びているらしい。
その統計に照らし合わせると、レンゾーの年代の人類は、50%が100歳以上生きる計算になる。
もはや、定年65歳の時代などあてにはならない。
長生きを不幸と捉えず、楽しい、素晴らしいことと思えるような生き方を目指す指南書。
もくじ
本の紹介
誰もが100年生きうる時代をどう生き抜くか。
働き方、学び方、結婚、子育て、人生のすべてが変わる。
目前に迫る長寿社会を楽しむバイブル。
世界で活躍するビジネス思想家が示す、新しい人生のビジョン。
みんなが足並みをそろえて教育、勤労、引退という
3つのステージを生きた時代は終わった。
では、どのように生き方、働き方を変えていくべきか。
その一つの答えが本書にある。
100歳時代の戦略的人生設計書。
大項目の簡単な説明
100年ライフ
今、世界的に人類は長寿化の傾向にある!
100年生きるあなたのためにこの本を読んでみて。
長い生涯~長寿という贈り物~
長寿は単純に寿命が延びるだけでなく、健康でいられる期間ものびるということ。
それをどのように生きるのか?
過去の資金計画~教育・仕事・引退モデルの崩壊~
長寿になったことで、王道とされていた資金計画は通用しない。
2016年現在、
ジャック 1945生まれ
ジミー 1971生まれ
ジェーン 1998生まれ
の三人を通してどのような資金計画が良いのか見てみよう。
雇用の未来~機械化・AI後の働き方~
機械化、AI化が進むことで従来の雇用形態が変化してくる。
無くなる仕事、新たに生まれる仕事、そこに自分を重ねてみよう。
見えない「資産」~お金に換算できないもの~
人生の資産はお金だけではない。
例えば、自分のスキルや仲間、評判、友人関係・・・
あらゆるものは資産。
自分の持っている資産を知ろう。
新しいシナリオ~可能性を広げる~
ジミーとジェーンを通して今後の可能性をみる。
新しいステージ~選択肢の多様化~
経験を通して新しい事に挑戦する。
勉強をして新しい事に挑戦する。
探究者になって挑戦を続け、若さを保とう。
新しいお金の考え方~必要な資金をどう得るか~
自分の生活費などの出費を考え、収入方法を考えよう。
新しい時間の使い方~自分のリ・クリエーションへ~
寿命が延び、新しくできた時間は
クリエーション(娯楽)ではなく、
リ・クリエーション(再創造)として使おう。
未来の人間関係~私生活はこう変わる~
特定の年代のコミュニティではなく、
幅広い年齢層の人達と交流を持とう。
変革への課題
国や組織の変革は遅い。
けど、確実にやってくる。備えよう。
感想
なるほどと思う反面、自分とは考え方が違うな。と思う場面もちらほら。
なるほどと思ったのは、「資産」の考え方。
個人的な資産は、自分ひとりで完結するものだった(貯金、能力、収入)。
そこに、仕事の人脈、交友関係、自分の評判なども入ってくるとは思わなかった。
いわれてみると、確かに自分の「資産」の一部だなぁ~と。
逆に、違うと思ったのは、働き方について。
本著では、仕事と余暇を分けて考える、ワークライフバランスの考え方。
僕はワークアズライフな生き方をしたいと思っている。
落合陽一氏が提唱する
『仕事とプライベートを分けることなく、寝ている時間以外はすべて仕事であり趣味である』
という考え方
女性は大変だと思ったのが、寿命は延びているけど、妊娠出産適齢期の変動幅が小さいということ。
一番、仕事に熱が入る時期(20代~30前半)に妊娠出産するのは大変だわ。
僕は、漠然と80歳くらいで寿命が来るのかな~なんて思ってた。
そしたら、100歳以上まで生きれる可能性が高いって!
その時に、カネが無い、仲間がいない、趣味が無いとかじゃつまらなすぎる。
ちょっと人生設計見直してみるかな。
無職でいる場合じゃねぇぞ!
活字が苦手な人は漫画版もあるよ