マラリア(Malaria)は、亜熱帯・熱帯地域を中心に感染者数が多く、世界的に重要な感染症である。
また、非流行地から流行地を訪れる旅行者でも問題となるが、その場合、流行地とは異なった視点での対応も必要となる。
感染したマラリア原虫の種によって、病型や治療法も異なるが、熱帯熱マラリアでは、早期に適切な対応をしないと、短期間で重症化し死に至ることがある。
マラリアに罹ると、命は助かったとしても、数日おきに高熱を繰り返す症状が一生涯続く・・・
マラリアは、病原体であるマラリア原虫を持つハマダラカに媒介されて人に感染する寄生虫症です。
人体に感染する原虫には4種類(熱帯熱マラリア原虫、三日熱マラリア原虫、四日熱マラリア原虫、卵型マラリア原虫)あり、熱帯熱と三日熱がもっとも一般的です。
■熱帯熱マラリア
毎日(1日に複数回の場合もあり)発熱。
発熱は不規則なことが多く、診断基準としては有用ではありません。
熱帯熱マラリアの特徴は多様な合併症があることで、このようなマラリアを重症マラリアと呼ぶ。
合併症には、
・異常行動、意識障害、発作、こん睡や神経障害といった症状を伴う脳マラリア
・赤血球の破壊による深刻な貧血
・急性呼吸逼迫症候群(ARDS)
・血液凝固の異常
・心臓血管系の不全による低血圧
などがあり、合併しておこることもある。
■三日熱マラリア
48時間ごとに発熱を繰り返します。
もっとも顕著に見られる症状は、発熱、悪寒、発汗、頭痛、悪心と嘔吐、体の痛み、全身倦怠感です。
■卵型マラリア
48~50時間ごとに発熱を繰り返します。
症状は「三日熱マラリア」と同じです。
■四日熱マラリア
72時間ごとに発熱を繰り返します。
そんな症状を予防、緩和させるワクチンが完成したぞッ!!
マラリアワクチン
世界保健機関(WHO)は6日、マラリア予防のワクチンを初めて承認したと発表した。アフリカの一部で試験的に接種したところ高い効果を確認した。
年間40万人が死亡する病気の重症化を防ぐことが期待されており、WHOは「歴史的な日だ」としている。
承認したのは、英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)が開発した「RTS,S」と呼ばれるワクチン。
英メディアによると、2019年からガーナ、ケニア、マラウイで80万人以上の子どもに試験的に接種して効果を確かめた。
その結果、抗マラリア薬との併用で死者や重症者を減らすことが分かった。
30年の研究の成果・・・すげぇぜ!
次は、mRNAでのマラリアワクチンの開発だ!