ミミズと言えば、落ち葉を食べて土壌改善をしてくれる農耕作には必須の共生生物。
そのミミズがアメリカに渡って猛威をふるっているそうなのです。
ミミズといえば益虫中の益虫!って印象だけど、外来種になると評価が一変する。
面白いよなぁ
もくじ
クレイジーワーム
日本産ミミズのアメリカでの呼び名『クレイジーワーム』
そんなとんでもない名前を付けるほど猛威を振るっているミミズのやっていることとは?
アメリカでも土壌改善
日本のミミズがアメリカに渡ってもやっていることは一緒。
落ち葉を食べて窒素やリンを含んだ糞を出して豊かな栄養分を土に還元している。
じゃなんで『
アメリカの落ち葉事情
その前にアメリカの落ち葉はどういう役割を担っているのかを紹介。
アメリカの落葉樹林では落ち葉の絨毯は、水の過剰な蒸発を防いだり病原菌を遮断するといった、皮膚のような働きをしていました。
また落ち葉の絨毯は、落葉樹自身の種が発芽するにあたって、湿度の維持をはじめ非常に重要です。
落ち葉の皮膚の喪失は、土壌の乾燥や病原菌の蔓延を引き起こすだけでなく、落葉樹の種の発芽を妨げ、森林の世代交代も阻害することになります。
日本の腐葉土とは違い、落ち葉のままで樹木の生態系を維持していたってこと?
腐葉土にしたり、ミミズに食べさせたほうが栄養満点になって良いことづくめだと思ったら違うんだね。
食欲旺盛なミミズ
そんな落ち葉を日本のミミズは食欲旺盛すぎて食べつくしてしまう!
人間でいうと、皮膚の無い肌。非常に危険!
土壌の日本化
と、上記の症状は目に見える範囲での問題。
もっと深刻な問題は目に見えないところで起きていた・・・!
研究者が日本のミミズがいる土といない土を比較した結果、土に棲む微生物群の構成が大きく異なっていることが判明します。
研究者が新たに現れた微生物のDNAを調べた結果、興味深いことに、周囲の土からみつかった微生物はミミズ体内の微生物群と一致していました。
ミミズは消化管内部に複雑な微生物群を抱えており、これら微生物群が糞とともに排泄され、周囲の土も日本型に作り替えていたのです。
おおお・・・まさかの土壌侵略。
アメリカのミミズたちはいったいなにをやっているんだッ!?
アメリカの土に最適化された作物たちは育ちが悪くなってしまう?
まとめ
日本でも特定外来種の問題って深刻だし、
元の国では益虫なのに・・・ってパターンも多そう。
僕の身近で困る外来種は、
犬の散歩で田舎道を歩いている時にあらわれる草。
黄色い花が咲いて細長い種が細かく服にくっつくヤツ。
あいつは殲滅したいよなぁ
生態系を乱す外来種はダメ!
・・・猫は・・・ッ・・・許す!