お米は腹持ちが良く、日本人の主食して長年愛されていた食物。
しかしながら、お米は他の穀物よりも10倍も多く猛毒のヒ素が蓄えられているそうです。
その理由は、ヒ素は水溶性という特性により、
水田で栽培されるお米にヒ素が吸収されやすいから。
ヒ素は自然界のそこら中にあるらしいですよ?
ヒ素とは?
生物に対する毒性が強いことを利用して、農薬、木材防腐に使用される。
単体ヒ素およびほとんどのヒ素化合物は、人体に対して非常に有害である。
特に化合物は毒性の強い物が多い。
また、単体ヒ素はかつては無毒もしくは弱毒とされていたが、現在ではかなりの猛毒であることが確認されている。
ヒ素およびヒ素化合物は発癌性があると勧告されている。
飲み込んだ際の急性症状は、消化管の刺激によって、吐き気、嘔吐、下痢、激しい腹痛などがみられ、場合によってショック状態から死に至る。
多量に摂取すると、嘔吐、腹痛、口渇、下痢、浮腫、充血、着色、角化などの症状を引き起こす。
慢性症状は、剥離性の皮膚炎や過度の色素沈着、骨髄障害、末梢性神経炎、黄疸、腎不全など。
慢性ヒ素中毒による皮膚病変としては、ボーエン病が有名である。
単体ヒ素及びヒ素化合物は、毒物及び劇物取締法により医薬用外毒物に指定されている。
一方でヒ素化合物は人体内にごく微量が存在しており、生存に必要な微量必須元素であると考えられている。
ただしこれは、一部の無毒の有機ヒ素化合物の形でのことである。
お米からヒ素を取り除く方法
そんな凶悪でお米に蓄積されやすいヒ素だけれど、それを除去する方法が確立されました。
しかも、栄養分は残したままヒ素の成分だけ落とすという。
そんなオイシイ技なんかあるのぉ?・・・あるんです!
その方法は炊飯法にあった!
その名も『パーボイリング吸収法』!!
1.新鮮な水を鍋で沸騰させる(お米1カップにつき水4杯)
2.沸騰したお湯にお米を入れて5分間湯がく
3.お湯を捨て、米の水気を切る(このときにヒ素が除去される)
4.新鮮な水を通常の分量入れ直す
5.弱火〜中火で炊飯し、お米が新鮮な水を吸収するまで炊き上げる
・・・は?これだけ?
お米に含まれるヒ素の多くは、胚乳を取り囲む外層に濃縮されており、この外層を精米してできるのが米ぬかです。
そのため、ヒ素の含有量は白米より玄米の方が多くなります。
精米の過程で、ある程度のヒ素も取り除かれますが、同時に栄養素の75〜90%も落ちてしまいます。
研究チームの目的は、この栄養素の流出を防ぎ、ヒ素だけを減らす方法の特定でした。
結果、PBA法では、玄米から54%、白米から73%のヒ素の除去に成功しており、栄養源の損失はありませんでした。
こんな簡単ならこんど試してみようかな?
けど、ヒ素が減ったかなんてわからないしなぁ・・・
お米が美味しくなる。とかだったらもっと試す人が居るかもね!