老化の原因になる細胞を東大研究者が発見したというニュースが!
そして、それを除去する術も存在するとか。
そんなん、除去し続けたら永遠の若さを手に入れられるじゃん!
え?世の中そんなに甘くない?
ちょっと解説してくれよ!
老化細胞とは?
「老化細胞」とは、ストレスによってダメージを受けるなどして、増殖できなくなってしまった細胞のこと。
6正常なヒトの細胞を試験管の中で培養していくと、一定の分裂回数のうちに増殖を停止して、二度と増殖できなくなります。
この状態になってしまった細胞を「老化細胞」といいます。
細胞は、つねにさまざまなストレスにさらされており、ストレス過多になった場合、遺伝子に傷が入ったり、タンパク質がダメージを受けるなどします。
軽微なダメージなら、細胞は修復して生き続けることができますが、
修復不可能な損傷の場合、細胞そのものを殺すか、
細胞の老化を誘導し、異常な細胞を蓄積させない仕組みが働きます。
その結果、細胞は増殖することができない老化細胞となってしまいます。
そして、この老化細胞が、臓器組織の機能低下や老年病などの発症を誘発するというのが最も基本的な「老化のメカニズム」の1つです。
老化細胞を除去せよ
老化のメカニズムは60年ほど前から認知されていた模様。
そして今回、マウスの実験で老化細胞を除去することに成功したのです!
これまでの研究では、老化細胞を除去することでさまざまな老化現象が改善することはわかっていました。
しかし、組織や臓器により老化細胞は性質が異なるため、それらどんなタイプの老化細胞にも効く薬剤の開発には至っていませんでした。
老化細胞の生存に必須な遺伝子を探し、それが「GLS1」という遺伝子であることを突き止めました。
さらに、老化細胞は、リソソームと呼ばれる細胞内小器官の膜に傷ができ、細胞全体が酸性に傾くが、「GLS1」が過剰に働くことで中和され、死滅しないまま細胞を維持することも明らかにしました。
そこで、この遺伝子「GLS1」の働きを止める薬剤を投与したところ、老化細胞が除去され、老化に伴う体力の衰えや生活習慣病が改善することを証明しました。
老化原因細胞除去薬の今後
人間への適用は副作用の観点からまだまだ実用段階じゃないんだって。
老化によって劇的に体調が悪くなるのは珍しいほうで、
ぞうなんかはがんに罹る個体がそうとう少なく、ピンピンコロリが多い動物なんだって。
人間も、寿命は変わらなくてもピンピンコロリできるように改善されていったらいいなぁ
今日学んだこと:老化は病気。ゆえに直せる!