牛のゲップが地球温暖化の原因の一つを担っている。
とか、何を言っているんだこいつは・・・
家畜の需要は大きいものの、これらが環境に与える影響も無視できません。
なぜなら牛などのげっぷやおならによるメタンガスは二酸化炭素よりも28倍強力な温室効果ガスだからです。
実際、世界の温室効果ガスの総排出量の20%以上は畜産が原因となっています。
に、20%!?
思ってた以上に凄い量だった。
げっぷにしないだけで、体内には普通にガスが溜まっていて、
解体した時に放出されるだけなんじゃなかろうか・・・
なんて考えるのは無粋。
体内にあれば、きっとガスも吸収されているんだ!
結構深刻な問題になっている牛のげっぷ問題。
げっぷによる地球温暖化を解決すべく、科学者たちが立ち上がったのだ!
げっぷ予防飼料:FutureFeed
Future・・・未来
Feed・・・飼料
未来の飼料・・・?
仰々しい名前だがその実態は・・・【海藻】
FutureFeedには、食用の海藻であるAsparagopsis種が使用されています。
Asparagopsis種はブロモホルムと呼ばれる有機化合物を生成するのですが、
このブロモホルムには飼料消化する際、腸内の特定の酵素を阻害しメタン生成を防ぐ働きがあるのです。
実際、FutureFeedは腸内メタンの生成を80%以上削減しました。
どんな海藻でもいいわけじゃないのか・・・
Asparagopsis種は日本語でカギケノリ(鉤毛海苔)と呼ばれるものみたい。
参考画像はこちら
牛さんが海藻を食べると・・・
とりあえず世界中の家畜、10%にFutureFeedを食べさせると・・・
温室効果ガス排出量を年間約120メガトン削減できると予測。
120メガトンは自動車約5000万台が排出する排気ガスに相当するのだとか。
しかも、牛さんが体内で生成するメタンはもちろん自身の代謝エネルギーを使用して生成しているもの。
その生成コストは、飼料費の約15%。
和牛の場合、1頭の年間食費は約12万円。
12万円の15%は、1万8千円。
牛一頭に対して、年間1万8千円の食費が浮くようになる。
百頭育てていれば、年間180万円の経費削減!
これは凄い!
・・・その分、FutureFeedが高かったりしてね。
まとめ
温暖化って工業から排出されているものがほとんどだと思ってたよ・・・
次いでゴミを燃やしたりとか。
まさか牛のげっぷで20%も出ているとはねぇ。
畜産全体で見ればもっと出ているんだろうし・・・
面白い研究結果でした♪