酒屋さんに贈答用のお酒を買いに行ったとき、ウィスキーコーナーを眺めていると
2020年限定販売!
と書かれている札にラスト一本となるウィスキーが鎮座していました。
お酒の名前は『越百(コスモ)』。
黒ラベルと赤ラベルの越百が置いてありましたが、購入したのは赤越百!
ワイン樽でフィニッシングした2020年限定のモルトウイスキーなんだって!
・・・なんのこっちゃ?
もくじ
赤越百
MARS MALTRAGE
WINE CASK FINISH
マススモルテージ越百
ワインカスクフィニッシュ
複数のモルト原酒をヴァッティングすることで複雑さと奥行きを表現した「マルスモルテージ 越百」を、赤ワインに使用した空樽に入れ追加熟成(フィニッシング)しました。
ほのかにルビ―レッドの色味を帯び、越百本来の丸く柔らかい風味に加え、赤ワイン樽由来のスパイシーでフルーティーな香り、優しいタンニンを感じる心地よい余韻が特長の2020年限定製造のモルトウイスキーです。
箱ラベルより
限定とかそういう言葉に弱いんです・・・
カスクフィニッシュとは?
最近「フィニッシュってなんですか」とよく聞かれます。確かに、あまり耳慣れない言葉ですね。
簡単に言えば「フィニッシュ」とは「詰め替え熟成」であると理解しています。
ウイスキーは蒸留後、樽に入れて熟成させます。フィニッシュとは、いったん熟成させた樽から、他の樽へウイスキーを詰め替えて、さらに熟成させることです。よく「Matured(マチュアード)」と混同して語られていますが、マチュアードは文字通り熟成そのものを指しますので、フィニッシュとは別物です。
フィニッシュに使う樽の多くは、何かのお酒を熟成して払い出したものです。フィニッシュの狙いは、それらのお酒のニュアンスをウイスキーに追加して香味をより複雑で特徴あるものにすることです。
てっきり赤ワインの樽で熟成したのかと思ったら、追熟的なニュアンスなのかな?
樽を入れ替えて風味付け追熟?
作った蒸留所
本坊酒造株式会社
小中、梅酒、ワイン、ウィスキーと手広くやっている酒造会社。
中でも、ウィスキー事業はマルスウィスキーと呼ばれていて有名なんだとか。
知らなかったよ・・・すまん!
日本で蒸留された初めてのジャパニーズウイスキーは昭和4年(1929)に誕生しました。
その20年後、戦後間もない昭和24年(1949)にマルスウイスキーの歴史は始まります。
高度経済成長期の昭和30年~40年代には、仕事帰りに立ち寄って気軽にウイスキーを飲めるスタンドバーが流行するなど、日本でもウイスキーが定着しはじめ、やがて日本各地で独自のウイスキー造りをはじめるという「地ウイスキー」ブームが起こります。
製造規模が小さく、少量ながらも地道に個性豊かな地ウイスキー造りに努め、大手メーカーに負けず劣らないウイスキーをめざし、80年代の地ウイスキーブームの火付け役とも言われました。
マルスウイスキーは地ウイスキーの中でも西の雄と言われ、当初、鹿児島で始まった蒸留は、本格的なウイスキー造りの理想の地を求め、昭和35年(1960)からの山梨時代を経て、昭和60年(1985)に長野県駒ヶ岳山麓のマルス信州蒸溜所へ受け継がれ現在に至ります。
スコッチウイスキーを手本としたジャパニーズウイスキーは、繊細な日本人の香味嗜好に合わせて製造技術の改善に努力し、その結果、今では世界5大ウイスキーの1つに数えられるまでになりました。
赤越百のお味
色は赤ワインの影響なのか少し赤みがかかっている。
飲んでみると、ガツンと鼻に抜ける香りがあって、スモーキーさが後味に来ます。
口に残る渋みみたいなのは赤ワインの影響?タンニン的な。
口に残る余韻が好き。
アルコール度数は、43%。
数値の割にアルコールがガツン!ときますわ~