日記

レジ打ち兄ちゃんと精神病棟

おっす。最近、買い忘れに気づいてレジに二回並ぶレンゾーです。

昨日もドラッグストアで買い物したときに、
卵を買い忘れに気づいてレジに並びなおしたよ。

同じバイトの兄ちゃんにレジしてもらったから恥ずかしくてさ、
「いや~買い忘れちゃったよ」
なんて、妙に饒舌になっちゃったりして。

兄ちゃんもさっき買い物したおっさんだと認識してくれて、
「よくありますよね」
なんて言ってくれた。

空気も和やかになった(ような気がする)矢先に、兄ちゃんが
「ポイントカードはありますか?」
と聞いてきた。
って、最初の買い物の時に見せとるやないかーい!!
な、なんて・・・

もくじ

仕事熱心なんだ

カードを持っていると分かっていてもちゃんと尋ねる。
君は、従業員の、アルバイトの鏡的存在!!

応用力が無いんだ

どんな時でもマニュアル対応。
君は新人なのかな?
もう少し肩の力をぬいて接客してもいいんだぜ?

あれ?忘れちゃった?

ま、一日何十人も相手にするもんね。
所詮、十把一絡げの間柄よ。

全て知ってて聞いてきたな

俺が一瞬狼狽したのを見て、こいつニヤリと笑ったぞ!(被害妄想)
「いつもありがとうございます」なんて嫌味まで言いやがった!(被害妄想)
やばいよ、あいつ、ヤバイ奴だよ!(被害妄想)

結論

彼は人間じゃなく、政府が労働人口不足を懸念して秘密裏に開発しているレジ打ちロボットなのではないか?
試作機を開発して既に実用段階まで開発は進んでいる可能性がある。

ロボットの試験運用として、日本全国のコンビニやスーパー、ドラッグストアなどに複数体配置して、運用データを記録しているんだ。

雇った店長も同僚も気が付かないくらい精巧なロボット。
一緒に働いている仲間ですら気づかないんだ。
お客なんて気づけやしないだろう。俺を除いては。

ロボットの開発者も見落としていた、『買いなおし』という動作。
いや、買いなおし自体はプログラムされていたであろう。
イレギュラーだったのは、

買い忘れに直ぐ気づき、次のお客を挟まずに同じレジに商品を持って行った

俺の行動。

普通の人間ならば、一度レジを通過してしまったら買いなおすか逡巡するだろう。
そのタイムラグが買いなおす時間を遅らせる。
また、買いなおすにしても恥ずかしくて同じレジには並ぶまい。

と開発者は考えたに違いない。
その思い込み。思い込みによる設計ミス。

その影響で、ロボットは奇妙な挙動を見せてしまった。
その綻びから俺は気づいてしまった。
彼がロボットである可能性を。

確認する術はない。
相手はあまりにも強大すぎる。
このまま見つからないよう、祈りながら沈黙するしかない。
だが、俺は確信している。
それが政府主導で動いている『労働人口不足解消計画』の一端であることを。

某精神病棟の診察メモ

連日のように妄言を語る。
徐々に興奮してきたため、危害を加える可能性を考慮し鎮静剤を投与。

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