小説 超高速!参勤交代(土橋章宏 著)の感想、レビュー
もくじ
あらすじ
幕府の家老、松平信祝(まつだいらのぶとき)はお金が大好きだった。
そこに、隠密から湯長谷藩が金山を発掘したとの一報が入る。
う~ん、上手い事金山を分捕れないものか・・・
そうだ、難癖つけて守れなかったら取り潰しして領地ぶんどっちゃお☆
それじゃ、一筆したためて・・・
湯長谷藩藩主 内藤政醇(ないとうまさあつ) 様
参勤交代おつかれさま。
でも、報告に不備っぽいの見つけたからもう一回江戸にきてよ!
期限は、今日から5日以内ね。
※湯長谷藩(福島県いわき市)から東京まで5日で来いよ!
徳川家家老 松平信祝より
急いでも8日かかる道のりを5日で走破。
道中は、信祝の妨害も予想される。
果たして政醇たちは江戸にたどり着き、取り潰しを免れることができるのだろうか・・・?
映画との違い
僕はこの作品を先に映画で見た。
映画が非常に面白かったので原作を読んでみようと思ったクチである。
いざ読んでみると、映画はかなり改変されていることが分かった。
なので、そのあたりを差異を紹介したいとおもう。
※僕は映画のほうが面白いと感じたので映画贔屓の比較になってしまうけど勘弁。
原作に無いところ
一例
誰に惚れてる?
「政醇の妹、惚れてるの俺じゃね?」
「いや、俺だろ」
「俺俺」
「もしかして、ワシ・・・?」
「「「ないない」」」
崖から川に落ちる一同
どざえもんのように川を下る
井戸に落ちる相馬
「かみかくしか~」
吊り橋渡れ
「怖いよ~渡れないよ~」
ガサガサッ←落ち武者?
「ぎゃーッ!!」
全体的に笑いどころばかりじゃないか!!
ギャグ
笑える度 映画 > 原作
例を挙げると、大名行列水増しの場面。
原作は、シリアス目に進行。
大名行列水増しも本当に妙案!って感じで進む。
映画ほどコミカルではなく淡々と。
映像でみると、真面目さの中にやってることの馬鹿らしさが視覚として見れるから笑えるのかな?
原作だと真面目さだけがピックアップされている印象。
殺陣
原作はシリアス展開だから殺陣もありだね。
忍術強すぎ。
感想
映画を先に見てしまったために割とシリアスな原作に驚いた。
味方は死ぬし、拷問あるし、結構凄惨だよ。
映画のような展開を期待して原作をよむとちょっち違うな?って印象を受けた。