実家の猫が野生を忘れている。
というのも、本日、寒さのため野良猫が猫ドアをくぐって家に侵入してきた。
猫ドアの入り方
カタン・・・←猫ドアが開くかすかな音
最初に気づいたのは俺。
レンゾー「おい、何か聞こえないか?」
家猫「かつおぶしが食べたい・・・zzz」
そーっと、二階から階段下の猫ドア付近を見てみると・・・
野良「ソロリ…ソロリ…」
いたいた。
レンゾー「猫、ちょっとこっち来い!!」
家猫「なんすか、だんなぁ、あっしは眠・・・」ビクッ
野良「・・・」ジロリ
家猫「ナ、ナァゴ…」
野良「マ—オゥゥゥ!!」
レンゾー「いいぞ!そのまま追い出せ!!」
ねこ「あ、あっしは関係なさそうなのでこれで・・・」ヘヘッ
レンゾー「・・・」
先代の家猫(強気)が築いた縄張りも縮小させ、
挙句、住居に侵入を許し、追い出すことも出来ないとは・・・
情けなさすぎる・・・
猫たちの噂
実家界隈の野良猫たちの間に、とあるうわさが流れている。
曰く、
「うまく取り入って家ネコになった野良がいるらしい」
「どうせ子猫だろ?」「いや、どうも成猫らしいぞ」
「まじで?」「俺らにも希望あるかな?」
「でも、どうやって家ネコになるんだ?」
「「「うーん・・・」」」
フグタくんとの邂逅
という話があったかは、わからないけれど、
最近、家の外出用ネコドアから、野良が一匹頻繁に侵入してくるようになった。
野良の名前は、”フグタくん”
由来は、サザエさんを見ているときに初潜入、初目撃されたから。
それを迎え撃つ家ネコの”よわぞう”
闘争を好まず、
(見えても)見ざる、
(鳴かれても)聞かざる、
(威嚇されても)戦わず
の三拍子そろった文字通りのよわぞう。
正式名称は別にあったような気がするけど、たぶん気のせい。
よわぞうが戦力にならず、フグタくんの態度がずうずうしくなっていき、ある日、
フグタくんが俺の布団で寝るという事件がおこった。
この事件がきっかけで、俺はアンチフグタ派になる。
アンチフグタもとい、”領地侵犯撲滅派”は現在一人と一匹。
よわぞうの戦闘訓練と、領地巡回の日々を送っている。
それに対する、”粗相をしなければ、雨風しのぐだけならいい派”がその他全員。
その考えが取り返しの付かないことなることを彼らは知らない。
俺は、今後、居ついてしまうのではないかと危惧している。
餌付けが始まったらもうアウトだろう・・・Xデーは近い。