米カリフォルニア州北部に位置する人口31万人超のストックトン市では、マイケル・タブス前市長のもと、市民125名を対象に毎月500ドル(約5万4000円)を24ヶ月間支給する米国初の社会実験が2019年2月に開始されている。
「18歳以上のストックトン市在住者で、世帯収入が中央値の4万6033ドル(約497万円)以下」という条件を満たす市民から受給者を無作為に選出。
受給者の69%が女性で、平均年齢は45歳、子どものいる世帯が48%を占めている。
なお、この社会実験の資金は、フェイスブックの共同創業者クリス・ヒューズ氏らの個人寄付によってまかなわれた。
ベーシックインカムって何?
最低限所得保障の一種。
政府がすべての国民に対して一定の現金を定期的に支給するという政策。
毎月、国からお金がもらえるよやったね!
安定した収入があるから、
・給料が少し安くなってもやりたい仕事をやれるし、
・少しの間無職でも安心して職が探せる。
・貯蓄にもゆとりが出たから子供でも作ろうかな?
一方で・・・
・これだけ貰えるなら働かなくていいじゃん!
・この余剰資金は全部貯金に回そう
・ワタシ、日本人、オ金、大好キ
という事態もありえる。
長期的なベーシックインカムはどうなるか分からないのでいまだに実現には至っていないのだ。
メリットだけ見ると、良い政策だと思うんだけどなぁ
実験的運用
冒頭のストックトン市では話に戻るけど、
2019年2月から1年後の調査報告によると・・・
受給者のフルタイム労働者の割合が28%→40%まで大幅に増加した
非受給者でのフルタイム労働者の割合は32%→37%にとどまった。
受給者は、毎月500ドルの追加収入を得ることで、よりよい給与を求めてパートタイムの仕事からフルタイムの仕事へと転職に向けた活動がしやすくなったり、失業中、交通費など、求職活動に必要な資金をまかなうことができ、就職につながりやすくなったとみられる。
受給者のうち借金を清算した割合は52%→62%に増加。
不意の出費を貯金でまかなえる割合も25%→52%に増加した。
一定の収入が毎月得られることで、受給者の経済状況がより安定したことがうかがえる。
受給者は、抑うつや不安が少なくなり、健康状態も向上した。
受給者のケスラーの心理的苦痛測定指標の平均値は、
実験開始当初の「軽度のメンタルヘルス障害」から「精神的に健康」へと改善している。
おぉー軒並み改善している!
特に面白いと思ったのが、収入が増えると抑うつや不安が少なくなったという点。
お金ってある程度無いと、不安になっちゃうよね。
まとめ:二年間の限定でも
一生ではなく、二年間という限定条件でも効果がでていることに驚いた。
どうせ二年なんだし、貯蓄しておこう。
現状維持のままそういう思考になりそうなものだけれど・・・
借金返済は当然として、新しい仕事を探すなどアグレッシブさがあるのが凄い。
日本でもベーシックインカム始まらないかな~
それか、僕のパトロンになってくれる人、居ないかな~?(チラッ