日記

アルコール中毒者に朗報。飲酒欲求を下げるホルモンの登場

アルコール依存症

酒ッ!とにかく酒ッ!!

アルコール依存症とは?

長期間多量に飲酒した結果、アルコールに対し精神依存や身体依存をきたす精神疾患。

アルコール依存症とは、アルコールを繰り返し多量に摂取した結果、アルコールに対し依存を形成し、生体の精神的および身体的機能が持続的あるいは慢性的に障害されている状態をいいます。
老若男女を問わず、長期間多量に飲酒をすれば誰でもアルコール依存症になる可能性があります。
また、アルコール依存症はWHOの策定した国際疾病分類第10版では、精神および行動の障害の中に分類されており、ただ単に個人の性格や意志の問題ではなく、精神疾患と考えられています。

症状には、精神依存と身体依存とがあります。
精神依存としては、飲酒したいという強烈な欲求(渇望)がわきおこる、飲酒のコントロールがきかず節酒ができない、飲酒やそれからの回復に1日の大部分の時間を消費し飲酒以外の娯楽を無視する、精神的身体的問題が悪化しているにもかかわらず断酒しない、などが挙げられます。
身体依存としては、アルコールが体から切れてくると手指のふるえや発汗などの離脱症状(禁断症状)が出現する、以前と比べて酔うために必要な酒量が増える、などが挙げられます。

結果的には、その人にとって以前にはより大きな価値をもっていた様々な行動よりも、飲酒をすることがはるかに優先的な行動となってしまうのです。

e-ヘルスネットより

そんな酒が止められない人に朗報!
肝臓から分泌されるとあるホルモンがアルコールに対する欲求を抑えるのに効果があるそうなのです

参考:ナゾロジーより

米国アイオワ大学の医学部に所属するマシュー・ポトホフ氏ら研究チームが、アルコール依存症のサルの飲酒量を減らすことに成功したのです。

肝臓から分泌されるホルモンの投与が、アルコールの欲求を抑えるのに役立ったようです。

アル中モンキー実験

研究チームは、肝臓から分泌されるホルモン「FGF21」に注目。
FGF21ホルモンはアルコール消費量の増加と関連していることが分かっている。そこで・・・

そこでチームは、FGF21がおよぼす影響を詳しく調査することにしました。
アルコール依存症になったサルにFGF21を投与して、飲酒量が変化するか実験したのです。

アル中にさせられたお猿さん・・・
と思いきや、アルコール大好きモンキーだったというオチ。
猿もあればあるだけ飲んでしまうのかね?

実験対象になったのは、人間と同じようにアルコールを好むベルベットモンキーです。
チームは、ベルベットモンキーを2つのグループに分け、片方のグループにだけ合成したFGF21を投与。
その後、それぞれのグループに水とエタノールのボトルを与え、どちらか選べるようにしました。
結果、FGF21を投与したグループは、そうでないグループに比べてアルコール消費量が50%も低下したのです。

投与するだけでアル中が自分の意志で半分も禁酒できるとか凄いな・・・
※マウスでも同様の実験結果が!

まとめ:依存症には化学的な治療を

化学的に「アルコールを摂りたくないッ!」って気持ちになれるのが依存症を楽に脱却できるポイントだよね。
これを「化学療法なんてけしからん!」なんて根性論を持ち出したところで誰も得しないんだよな・・・

正しい知識で楽な治療を。
ま、なんでも依存症にならないに越したことはないんだけどね。

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