『不治の病』ときくとどういう病気を思い浮かべるでしょうか?
年々、不治の病といわれていた疫病たちを克服してきた人類ですが、
世の中にはまだまだ不治の病と呼ばれるものが沢山あります。
その代表的なのがエイズウイルス。
正式名称、後天性免疫不全症候群。
後天性・・・他の要因で
免疫・・・免疫が
不全・・・上手く機能しなくなる
症候群・・・治療不能な病気
※レンゾー解釈です
おっそろしい名前を持つ病気ですが、
なんと個人単位ではエイズウイルスを完全に克服できる免疫をもつ人間がいるらしいのです。
もくじ
免疫不全を克服する超免疫
エイズウイルスは、人間の免疫を低下させて他の感染症を引き起こすトリガーになりますが、
超免疫者は、エイズウイルスの『免疫を低下させる機能』すら、超免疫で撃破していたことになります。
その結果、患者の体にはまともに動くエイズ遺伝子は存在せず、わずかに残った遺伝的痕跡すらも消えかけていたのです。
つまり、エイズウイルスを完全に撃退した・・・と。
今回の研究ではこの世界初のケースを報告すると共に、奇跡のメカニズムの解明も試みられました。
その名はエリートコントローラー
エイズウイルスは、感染から発症するまで数年~20年以上とかなりの個体差があります。
その差は投薬による影響よりも、
個人でのエイズウイルスをコントールする力が影響していると考えられています。
エイズウイルスの発症が遅い人を『エリートコントローラー』と科学者たちは呼んでいます。
今回の超免疫もエリートコントローラーが影響しているのでは?
と考えた科学者たち。
エリートコントローラーを解明すれば超免疫の説明も付くはず!
エリートコントローラーの能力
EC(エリートコントローラー)の人はエイズウイルスに対しての抵抗値が高い
→×
エイズウイルスを不活性化している細胞に誘導することで機能を制限している
→〇
普段動かない細胞を不全に陥らせたところで人体には影響が出ない理論。
ECの人はエイズウイルスをこのように誘導して発症を抑えていたのです。
でも、超免疫を持っているひとはエイズウイルスを消し去っているんでしょ?
EC2を持つ女
超免疫のことをEC2と名付けました。
その能力はというと・・・
ECはエイズウイルスの誘導にたいして、
EC2は破壊。
投薬無しに完全にエイズウイルスを破壊していたことが実験から分かりました。
完全にエイズウイルスを克服してやがる・・・!
まとめ
現在、EC2を持つ個体の情報を入手し、対エイズウイルスの薬を作れないか実験中とのことです。
もしかしたら、一人の人間から人類はエイズウイルスを克服できる日がくるのかもしれない・・・
参考:ナゾロジーより