子供の虐待に特化した脳回路があるようです。
ハーバード大学の研究者たちによれば、マウスの脳には乳児虐待を受け持つ専門的な神経回路(虐待回路)が存在するとのこと。
虐待回路を活性化されると、オスもメスも子供に対する攻撃性を芽生えさせ、子供の虐待が起こりました。
なんのためにそんな回路が備わっているのだろう?
参考:ナゾロジーより
子どもを虐待するときだけ活性化する「脳の虐待回路」が見つかるhttps://t.co/3u2FkSHJyW
ハーバード大はマウスの脳には乳児虐待を受け持つ専門的な神経回路(虐待回路)が存在すると発表。回路を活性化すると虐待が始まり、さらに抑制すると虐待が終わる様子まで確認されました。 pic.twitter.com/abqo3BnLMp
— ナゾロジー@科学ニュースメディア (@NazologyInfo) September 29, 2021
虐待回路が見つかるまで
研究者たちはまず、子殺しを実行したマウスの脳の摘出して分析し、通常のマウスとの違いを探索しました(※マウスは通常の生活環境でも一定確率で子殺しを行う)。
→結果、子殺しを行ったマウスでは、視床下部にある特定領域のニューロン「PeFA-Ucn3」(PeFA領域のウロコルチン-3発現ニューロン)が有意に活性化していると判明します。
→また驚くべきことに、「PeFA-Ucn3」は大人の男性同士の争いや、母親の防御行動、捕食行動では活性化せずに、乳児に対して攻撃を行うときのみ活性化することが判明します。
脳みそ摘出すると、どの部位が活性化していたか検索できるんだねぇ
更に実験は続く・・・
研究者たちは、マウスの脳細胞を光に反応するように遺伝子を書き換え、頭蓋骨に穴を開けて光ファイバーを挿入。
問題となる「PeFA-Ucn3」と下流のニューロンを直接的に刺激することにしました。
結果、交尾経験のないオスとメスの両方で、乳児に対する攻撃性の増加と育児放棄が起こることが確認されます。
また逆に対象の神経活動を抑制した場合、子供に対する攻撃性が失われることが判明します。
この結果は「PeFA-Ucn3」を中心とした周辺の神経が、乳児虐待を専門的に制御する「虐待回路」を構築していることを示します。
ついに虐待回路が見つかる・・・!
まとめ:人間にも同様の回路が・・・
ネズミにあったのなら人間にも同様の回路があるのかも?
こればっかりは人間の脳を解剖してみるしかないのである。
もし、ネズミと同様に虐待器官をオン・オフできたら凄惨な虐待事件は減らせる可能性があるよね。
外部から自分の感情を弄られる世界が近づいている・・・ゴクリ