小説

【方舟】事故で閉じ込められたからこそおきた殺人【夕木春央】

『方舟』ソフトカバー表紙

『方舟(夕木春央 著)』の感想レビュー。

あらすじ

9人のうち、死んでもいいのは、ーー死ぬべきなのは誰か?
大学時代の友達と従兄と一緒に山奥の地下建築を訪れた柊一は、偶然出会った三人家族とともに地下建築の中で夜を越すことになった。
翌日の明け方、地震が発生し、扉が岩でふさがれた。さらに地盤に異変が起き、水が流入しはじめた。いずれ地下建築は水没する。
そんな矢先に殺人が起こった。
だれか一人を犠牲にすれば脱出できる。生贄には、その犯人がなるべきだ。ーー犯人以外の全員が、そう思った。
タイムリミットまでおよそ1週間。それまでに、僕らは殺人犯を見つけなければならない。

感想

事故で起こった密室なのになんで殺人なんか起きちゃうんだよ!
まさか、殺人を犯すために施設への探検に誘導された?
でも、最初に殺されたのは探検の企画者だし・・・
殺人の動機が動機だから何人殺してもいいってのが恐ろしいねぇ。

でもこれ、早期に数名脱出して、助けを呼んでくれば全員助かったんじゃなかろうか・・・
極限状態ではそういう判断も難しいのかな?

殺害動機が面白い作品でした。

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