アメリカ出身のロック歌手、スティーブ・ラドウィン氏。
彼は、毒蛇の毒液を自らに注射することを日課にしている・・・
「私は、毎週、私よりもずっと若い人と一緒にテニスをするんだ。テニスの1時間前にコブラとガラガラヘビの毒を打つんだけど、これで23歳に戻った気分になれる」
しかし毒を打った後数分間は、しゃく熱感と共にむくみやあざがあり、数百匹のスズメバチから刺されたように感じるということは、彼自身認めています。
いやいや、発熱しとるじゃないですか・・・
明らかに身体に害があるっぽいけど、”実際に過去13年間風邪やインフルエンザにかかっていません。”だって。
毒を持って毒を制する。ってことなのかな?
毒ヘビ注射との出会い
ラドウィン氏は3歳にして爬虫類に興味を持ち、絵に描くほど気に入っていたそうです。
そして10歳の時、両親が無毒大型のヘビであるボアをラドウィン氏にペットとして買い与えました。
これが最終的な決めてとなり、ついに彼はヘビの魅力の虜となります。
その後、マイアミのヘビの研究所で彼は、運命の出会いを果たします。
研究所でガラガラヘビとコブラの毒の研究をしていたビル・ハースト氏に出会ったのです。
彼は西洋で初めて自身に毒を注射した人物で、彼の血液をヘビで噛まれた犠牲者に抗体として使おうと試みていたそうです。
そして、生前のハースト氏はほとんど病気をせず、100歳でこの世を去りました。
まだ少年だったラドウィン氏にとって、このハースト氏との出会いは衝撃的でした。
出会ってしまったんだね。
注射するときは、飼育している毒ヘビから抽出した毒液を注射器に移して新鮮な原液を直接注射!
「全然気持ちの良いものではないです。トリップみたいにはいかないし、ものすごく痛い」
なんで打ってるんだよ・・・
こんな感じで注射するらしいですよ。
抗体が発達
そうして、25年にも渡る歳月、毒ヘビを注射し続けた結果・・・
ラドウィン氏の中には毒ヘビに対する抗体が生まれていたのである!
通常は、ヘビの毒に対する抗体を作るためには倫理的な理由でヒトではなくウマに毒を注射するという方法が採られます。
しかし、そのようにして作られた抗体または血清に対し、人体が拒絶反応を示すことがあり、解毒のために注射した血清によって命を落とすケースも発生しているとのこと。
しかし、同じヒトの体でつくられた抗体ならば悪影響は非常に少ないとのことで、実際にそのようにして作られた血清で命が救われた例もあるとラドウィン氏は語っています。
そうして取り出したラドウィン抗体こと、『ラドウィン・ライブラリー』は、拒絶反応の無い血清として効果が期待されている。
まずは、毒性の強いヘビの血清から開発していくとのこと。
すげぇ、趣味が多くの人を救うパターンじゃん。
よし、僕も今日からヘビ毒を注射して全人類に貢献するぞッ!←なお・・・