小説

かがみの孤城のネタバレ考察、スバルはゲーム制作者になれたのか?

かがみの孤城、ネタバレ考察

!!!注意!!!
本ページは、小説『かがみの孤城(辻村深月 著)』のネタバレ考察になります。
本編を読んでいない人は、読んでから本ページを読むことをお勧めします。
!!!注意!!!

ネタバレ無しの感想はこちら

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かがみの孤城の面白さは、集められた7人の男女の時系列に気づけるか気づけないかで変わってくると思います。

時間遡行系の物語が大好きな僕は、約半分を読んだあたりでこんな仕掛かな?なんて予測を立てていました。

「だって、一学年四クラスくらいでしょ?そんな多くないよ」
「え。二年生ってそうだっけ?」
「うん」
フウカが頷くと、スバルが「三年は八クラスあるけど?」と要った。
フウカが驚いたように「そんなに?」と尋ねる。
マサムネが「二年は六クラスだろ」と訂正する。

ハードカバー:242ページ

この部分。
四クラス(約30人×4クラス=120人!?)も違ってる!?
→お互いに嘘をついていないと仮定するなら・・・
→これ、少子化か?
→てことは、年代が違うんだな!

そこから、各々の年代のヒントになりそうな情報をメモし、
孤城に集まった7人が生きている年代を割り出そうとしました。

ところが、物語終盤。
作中で全てがネタバレされました。
喜多嶋先生も予想してたのにあっさりネタバレ・・・

こうなると、「俺、早い段階で気づいていたぜ!」ニチャァ
ってのも途端に嘘くさくなってきてしまいます。

ですがッ!折角メモしていた情報なので、情報整理も兼ねてここにまとめておきます。

僕が先読みできたこと、出来なかったこと

七人の時代がずれている

気づいた。
こころを基準に、誰が未来か過去かもある程度の当たりを付けていた。

七人の正確な存在時間

まだ。
読み終わってからまとめようと思ってたら作中で出てきた。
考察する手間が省けたぜ・・・

喜多嶋先生は誰?

気づいた。
喜多嶋先生に出会っていないかつ、女子の誰かであろう。
→アキ

スバルはゲーム制作者になれた?

なれた。
名前も出ている。考察は後述。

オオカミさまは誰?

分からなかった。

願いの鍵の在り処

分からなかった。

願いの部屋の場所

分からなかった。

七人のフルネームと年代

世代順に並べます。

長久 昴(ながひさ すばる)

1985時点で中三、15歳。
マサムネの時代で、43歳。

井上 晶子(いのうえ あきこ)

1992時点で中三、15歳。
こころの時代で、29歳。
マサムネの時代で、36歳。
フウカの時代で、43歳。
ウレシノの時代で、50歳。

安西 こころ(あんざい こころ)

2006時点で中一、13歳。

水守 理音(みずもり りおん)

2006時点で中一、13歳。

正宗 青澄(まさむね あーす)

2013時点で中二、14歳。

長谷川 風歌(はせがわ ふうか)

2020時点で中二、14歳。

嬉野 遥(うれしの はるか)

2027時点で中一、13歳。

まとめてみる

スバル アキ こころ&リオン マサムネ フウカ ウレシノ
1985年 15歳
1992年 22歳 15歳
2006年 36歳 29歳 13歳
2013年 43歳 36歳 20歳 14歳
2020年 50歳 43歳 27歳 21歳 14歳
2027年 57歳 50歳 34歳 28歳 21歳 13歳

スバルはゲーム制作者に慣れたのか?

作中、スバルはマサムネに”ゲームを作る人になる”と約束します。
果たしてスバルはゲームデザイナー?ディレクター?プロデューサー?
になれたのでしょうか?

「ナガヒサ・・・?」
スバルが怪訝そうに問い返す声に、マサムネが苛立ったように言う。
「ナガヒサ・ロクレンだよ!ゲーム会社ユニゾンの天才ディレクター」

ハードカバー:358ページ

スバルの本名は長久昴。

父がくれたもので一番好きなのは、スバルというこの名前。
昴。プレアデス星団。別名六連星。

ハードカバー:446ページ

昴は、別名六連星。

ナガヒサ・ロクレン
→長久 六連
→長久 昴のもじり?
だったとしたら、素敵ですよね!

多くは語られないからこそ、考察の余地がある。
七人の年代や、喜多嶋先生も可能性を匂わせつつ明言しないでくれればな~

記憶が残ったのは誰?

開城の最終シーン、

>その子の名前を、---こころは知っている気がした。

こころ、記憶を失っている気がしませんか?
そこに登場したリオンは記憶を保持してそう。

オオカミさま、「善処する」って言った結果がこれだな!?
記憶が残るのは一人だけのルールは変えられないから、リオンの記憶を残すことにしたんだ。
弟に情が移ったんだな!?そうなんだろ!?オオカミさま!

さて、僕は途中まで記憶が残ったのはアキだと思っていました。
喜多嶋先生としての対応が神がかっているのはそれぞれの現状を知っているからだと思っていたし、

「(中略)家に、喜多嶋先生が来たんだ。話してみたいって」
マサムネが小さく息を吸い込む。
「(中略)学校から頼まれたわけじゃなくて、ただオレの、その、友達から、オレのこと、たまたま聞いて、話したいから、来たって」
ハードカバー:263ページ

この辺りも孤城の記憶が残っているからだと思っていたんですけどね。
もし、アキの記憶が失われているとしたら、リオンがアキに助言したのでしょうか?
それとも、忘れちゃっているけどデジャビュ的な記憶に残っているってことなのかな?

メモ

ここからは読んでいる途中で取ったメモになります。
世界のギミックを予想してからメモを取り出したので、242ページ以降~作中でネタバレされるまで。
のメモになります。
いたるところに情報が散らばっているんですよね~
※僕が1985年生まれで都市開発の変遷を体感しているというのも推理の助けになりました。

アキは首を振った。
「あのナプキンは、商店街の丸御堂のだよ。一緒にあげたクリップもそう」
丸御堂は、こころには聞き覚えのない店名だった。しかし、横で聞いていたスバルが嬉しそうに「丸御堂!」と声をあげた。

「うわー、ローカル。そんなとこで話が通じるなんて、本当に近所に住んでたんだね。不思議だけど、嬉しいな。あと、アキちゃんって普段どこで遊んでる?駅前のマックは?」
「---行く」
近所であっても、こころは駅前にはもうずっと行っていない。
二人の話す内容を聞いて、そうか、マックができたんだ、と思う。
同じことを思ったのか、フウカが「今、マックあるんだ・・・」と呟いて、ものすごくほっとする。
知らなかったのは、自分だけじゃない。

ハードカバー:246ページ

『商店街にある丸御堂』文房具屋みたいなものかな?
→地域密着型の文房具屋って軒並み潰れていったなぁ

駅前のマック
→栄えそうだけど、田舎駅のマックは潰れた

こころ、フウカ  > アキ、スバル

「うん。きれいだよね、喜多嶋先生」
こころが何気なく口にすると、ウレシノが「きれい?」と首を傾げた。
惚れっぽいウレシノのことだから、先生のことも異性として意識したことがあるんじゃないか---、そんなふうに漠然と思っていたこころは、彼が聞き返してきたのがちょっと意外だった。

ハードカバー:252ページ

>ウレシノが「きれい?」と首を傾げた。
喜多嶋先生、年取ったのかな?と推察。

ウレシノ > こころ

「(中略)家に、喜多嶋先生が来たんだ。話してみたいって」
マサムネが小さく息を吸い込む。
「(中略)学校から頼まれたわけじゃなくて、ただオレの、その、友達から、オレのこと、たまたま聞いて、話したいから、来たって」

ハードカバー:263ページ

マサムネも喜多嶋先生と出会っている。

マサムネが、プレゼントだと言って少年漫画のグッズを山ほど持ってきたことだった。
「すごい『ワンピース』のカードある・・・」
こころも好きな少年漫画。
(中略)
「男子が読むような漫画ばっかじゃん。知らないし、どれもいらない」
アキが顔をしかめた、

ハードカバー:286ページ

アキの時代にワンピースは無かった?

マサムネ、こころ > アキ

「でも、じゃあ、たとえば喜多嶋先生は?」
今度はこころが尋ねた。
「アキとかはあったことないって言ってたけど、マサムネも、私も、スクールの喜多嶋先生とはそれぞれ会ってるよね?
喜多嶋先生は少なくともそれぞれの世界にいるってことじゃない?」

ハードカバー:346ページ

喜多嶋先生に会ったことがある人:こころ、マサムネ、ウレシノ

「前からちょっと感じてたんだよ。オレたちの話す雪科第五中の、地理的なこととかがなんか曖昧な気がするって。こころさ。お前の家の周りで一番大きな買い物する場所、どこ?」
「カレオ・・・だけど」
それはみんなそうだろう。
思っていたけれど、みんなの反応を見て、こころは驚いた。
フウカが目を見開いている。

「フウカはカレオじゃないの?違うの?」
「・・・うちは、アルコっていうショッピングモールに行く。映画館とか入っているとこ」
「え!?」

初めて聞く名前だった。
カレオは大きなショッピングセンターだけど映画館は入っていない。
フウカの声を受け、マサムネも頷く。
「うちも、アルコ。(中略)」

アキが顔を顰めた。
「私は、アルコもカレオも知らない(中略)」

ハードカバー:347ページ

アルコ・・・イオン
カレオ・・・ジャスコ、サティ
と考えると分かりやすいか?

マサムネ、フウカ > こころ > アキ

フウカが小さい声で言う。
「私はマック、アルコに入っているのに行くことが多いんだけど、駅前に、あるの?前にスバル、そう言ってなかった?」
「うん、駅前。あそこ、できたばっかりだと思ってたけど」

「アキたちがそう言ってるの聞いて、自分の知らない間にできたんだと思って行ってみたんだけど、やっぱりなくて、ちょっとおかしいと思ってた。こころは知ってる?」
「私もカレオの中なら知ってるけど・・・」
ハードカバー:348ページ

ショッピングモール内のマックが出来たから駅前マックが潰れたと考えると・・・

フウカ、こころ > スバル、アキ

こころは戸惑いながら、尋ねる。
「移動スーパーは来る?ミカワ青果のトラック。うち、近くの公園に週に何回か来てるの。私の小さい時から」

「わかんない。うちの方には来ないのかも」
「でも、フウカは私と小学校が一緒だったよね?(中略)」
だから本当に家が近所なのだろうと思っていた。(中略)

「うちの方、来てるよ。『小さな世界』でしょ」
アキが一手、心は息を呑む。(中略)

「それなら、うちも来てる気がする。だけど、うちの方はそれ、音楽鳴らしてないけど。
車もトラックじゃなくない?ワゴン車みたいので、野菜とか売りにくるあれだよね?」
ウレシノが言う。

どうやらこころやアキの知ってる移動スーパーの車と、ウレシノの言う車は特徴が違うらしい。

ハードカバー:349ページ

僕の実家周りにも昔来てた。
母親に引っ付いていって、ヨーグルト飲料買ってもらうのがうれしかった。

ウレシノのは、行政でやっているやつか、コープとかかな?

ウレシノ > こころ、アキ

今度もウレシノが声を上げた。
「マサムネに言われて学校に行った一月十日。あの日、始業式じゃなかったよ」
「あの日、日曜日だったよね?」

「え、成人の日って十五日でしょ?連休じゃなかったと思うけど・・・」
今度はスバルが尋ねる。すると、マサムネが呟いた。
「・・・曜日が微妙に違うんだよ。オレたち」
「(中略)オレの世界では一月十日が始業式だったけど、違うやつもいるんだろ?」

「始業式はともかく、成人の日は一緒だと思うけど」
アキが言って、同意を求めるように皆の顔を見る。

「・・・僕の世界では、一月十日は始業式だったよ。マサムネと同じ」
マサムネとスバルの目が合う。

ハードカバー:350ページ

曜日や休日で年を当てる予定だったメモ。

フウカが控えめにマサムネに尋ねる。
「マサムネ、二年六組って言ったよね?(中略)今回確認してみたら二年は四組までだよ」

ハードカバー:352ページ

少子化の影響?

フウカ > マサムネ

「ナガヒサ・・・?」
スバルが怪訝そうに問い返す声に、マサムネが苛立ったように言う。
「ナガヒサ・ロクレンだよ!ゲーム会社ユニゾンの天才ディレクター」
言いながら、諦めたように「そこからかよ」とため息をつく。

「僕、知ってる。映画にも映画にもなったゲームだよね?」
「・・・なってねえよ」
ウレシノが言うが、マサムネがお話にならない、というように首を振る。

ハードカバー:358ページ

読み終わって改めて見ると、本人に本人の事を聞いているの図。
ウレシノの時代では、ゲームが好評で映画化している?

ウレシノ > マサムネ > スバル

こころを東条さんは、それからアイスを食べた。
「私、あれも好き。地元じゃ負け知らず~っていうあの歌詞、超、頭まわる」
「あ!私もドラマ観てた」

ハードカバー:413ページ

地元じゃ負け知らず~
→青春・アミーゴ(修二と彰)、2005年リリース
ドラマは『野ブタ。をプロデュース』のこと。2005年放送。

こころは尋ねる。
「・・・いつ引っ越しちゃうの?」
「四月一日」
「もうすぐなんだ・・・」
「仕方ないよ。パパたちは三月のうちに引っ越したかったみたいだけど、今年は四月の一日が土曜で休みだから」

ハードカバー:429ページ

こういう情報から年を割り出せる。・・・はず。

「マサムネくんのお友達には、きっと何か事情があるのよ」
マサムネの横に立つ人の顔が---見える。
喜多嶋先生だった。

ハードカバー:434ページ

マサムネも喜多嶋先生に会っている。

「あ、喜多嶋先生も来てくれたんだ」
ウレシノが嬉しそうに言う。
喜多嶋先生---だった。

ハードカバー:440ページ

ウレシノも喜多嶋先生に会っている。

スバルは思っている。
聴いていたウォークマンが、カチリと音を立てて止まる。
六十分のA面が終わったのだ。
昴は鉛筆を置いて、カセットをB面に入れなおす。
普段はラジオがすきだけど、さすがにラジオを聞きながらじゃ勉強には集中できない。

ハードカバー:446ページ

世代間のギャップがかなりあるアイテム。

スバルが最年長か?

一人で静かな時間を過ごすのが、フウカは好きだ。
部屋に、カレンダーがかかっている。
十二月二十三日の祝日に赤くマルがつけられ、コンクール、と書かれている。

ハードカバー:452ページ

平成天皇の誕生日。
フウカは平成ッ子。

情報整理

各人の時系列推理をピックアップすると、
・こころ、フウカ > アキ、スバル
・ウレシノ > こころ
・マサムネ、こころ > アキ
・マサムネ、フウカ > こころ > アキ
・フウカ、こころ > スバル、アキ
・ウレシノ > こころ、アキ
・フウカ > マサムネ
・ウレシノ > マサムネ > スバル

整理すると・・・
ウレシノ > フウカ> マサムネ > こころ > アキ、スバル
となる。

スバルのウォークマンと、
アキのポケベルというギミックを考慮すると、

ウレシノ > フウカ > マサムネ > こころ > アキ > スバル
になります。
※リオンは情報不足で推理外でした。

まとめ

ふぅ~っ、こうやって考察を第三者に向かって発信、
もとい、垂れ流しできるのもブログの良いところですね。

無事、書き終えることが出来たので、これから他の人の考察を覗いてこようと思います。
面白い作品に出合うと、ネットで他人の感想、考察が気になっちゃうんですよね~

まぁ、他の方の考察に感銘を受けても、このページは変更することはないと思います。
稚拙ながら、これが僕の足りない頭を使って考えた結果なので。

さぁ、他の知識人の考察を見に行くぞ~ッ!!

読んだ後も楽しめる。『かがみの孤城』オススメ!!

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POSTED COMMENT

  1. ゴエモン より:

    アキが紅茶好きな描写と喜多嶋先生も紅茶好きな描写があったことから2人が同一人物なんじゃないかと僕は思いました。

    • renren より:

      鋭いですね!
      その段階で同一人物だと仮定できてればな~
      僕のは消去法だったので・・・

COMMENT

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