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小説『彼女は存在しない(浦賀和宏 著)』の感想レビュー。
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あらすじ
平凡だが幸せな生活を謳歌していた香奈子の日常は、恋人・貴治がある日突然、何者かに殺されたのを契機に狂い始める。
同じ頃妹の度重なる異常行動を目撃し、多重人格の疑いを強めていた根本。
次々と発生する凄惨な事件が香奈子と根本を結びつけていく。
その出会いが意味したものは・・・。
ミステリ界注目の、若き天才が到達した衝撃の新領域。
感想
タイトルにもある通り、存在しない彼女を推理しようと身構えて読み始めた。
”彼女”は一体何者なのか?
妄想の産物?実は男?別次元の存在?
想像を膨らませながら読み進めると、早い段階から多重人格者が出てくる。
そうなると、実態があるかのように見せかけて実は人格の一人でした。
ってのがアンサーに違いない。
物語は、香奈子という女性と根本という男性の視点をいったりきたりして進んでいく。
視点が切り替わりはちゃんと区切られているけど、細かく行ったり来たりして読みづらい。
更に、人格の名前が複数登場する。
同じ人なのに複数の名前を持っているので非常にこんがらがる。
諸悪の根源
根本家の大人(父・母・叔父)が全員ヤベェ奴ら。
幼少時の息子と娘に、幼児性愛と同性愛。
それを静観する母親。
倫理観ゼロで犠牲になった子供が己を守るために多重人格者に。
というか、誰も救われない終わり方・・・。
兄も心が壊れてしまってもおかしくはない内容だった。
兄さん、今まで放っておいた妹が今更気になるのかい?
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