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【黒牢城】歴史とミステリーの融合【米澤穂信】

『黒牢城』ハードカバー表紙

小説『 黒牢城(米澤穂信 著)』の感想レビュー。

あらすじ

本能寺の変より四年前、天正六年の冬。
織田信長に叛旗を翻して有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起きる難事件に翻弄される。
動揺する人心を落ち着かせるため、村重は、土牢の囚人にして織田方の智将・黒田官兵衛に謎を解くよう求めた。
事件の裏には何が潜むのか。戦と推理の果てに村重は、官兵衛は何を企む?
ミステリと歴史小説の融合。

感想

織田信長の毛利元就に対する中国征伐の頃の話。天正6(1578)年前後。
信長から離反して毛利側に付いた有岡城城主、荒木村重とその部下たちの話。

毛利側に付き、信長軍と対峙する村重。
籠城して毛利の援軍を待てばこの戦、勝てる!
と思いきや、毛利は援軍を送ってくることはなかった。

籠城していれば負けないけれど勝てない。
そんな状況に陥ってしまった村重。
現状打破のためにあれこれ画策するものの、城内で不可解な事件が頻発し・・・
事あるごとに、地下牢に監禁している黒田官兵衛に相談しに行くのであった。

僕は良く知らないけれど、実際に存在する人物たち。
史実に基づいた大筋のなかにミステリー要素。

・部屋にいた人質が矢で射殺されているのに、凶器の矢が無い殺人事件。
・首実験の首が醜く歪んだり、行方不明の大将首。
・和睦の密使が領地内で殺される。
・その犯人が衆人監視のもと鉄砲で撃たれる。

まさか、歴史小説で不可能犯罪や探偵推理を体験することになるとは。
そして、安楽椅子探偵気味な黒田官兵衛(笑)

当時の常識とか美学が影響して、現在の倫理観とは違う。
そこが推理のキモとなるのかな?

1話が一番ワクワクしたなぁ
終盤ダレちゃったけど、最後の登場人物たちは歴史ではこうなっているよ。
という簡単な紹介、好き。

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