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【モンスター】整形で不細工から美人に変身した女性。復讐鬼(モンスター)となって帰郷する【百田尚樹】

小説『モンスター』表紙

小説『モンスター(百田尚樹 著)』の感想レビュー。

あらすじ

瀬戸内海に面した人口4万の古い田舎町でレストラン「オンディーヌ」を営む町一番の美女・未帆。
彼女は店を経営しながらある男を待っていた。
奇形的な醜さで生まれ、学校の級友はおろか実の母親にすら罵られながら育った女・和子。
この和子こそがかつての未帆であった。

周囲から疎まれる学生生活を送っていた和子だったが、高校で幼き日の淡い恋心を抱いた相手との再会を果たす。
しかし和子の男への歪んだ思いが、ある事件を引き起こしてしまう。
その常軌を逸した犯行に、町の人々は和子を「モンスター」と呼び忌み嫌う。
親からは勘当される形で東京に出た和子を待っていたのは、それまでと同様、短大や職場で遭う差別された生活だった。
それ故、美容整形にはまり、性風俗業に従事しながら、幾度にもわたる整形手術を繰り返していく。
顔を変え、名前を変え、年齢を変え、別人の人生を手にした和子だったが、その胸のうちにはかつての初恋の男への変わらぬ思いがあった。

一言でいうと、不細工→整形→復讐

感想

綺麗になるのが目的で、
復讐はついでって感じだけど。

田淵和子は、生まれつきの不細工。
異常なまでの不細工。
どの程度かというと・・・

私はブスだった。
いや、ブスという言葉は軽すぎる---
そう、私の顔は奇形的とも言える醜さだった。
一重まぶたで腫れたように薄い目、
しかも両目が馬鹿みたいに離れている上に左右の形が違っていた。
花は低く横に広がり、大きな穴は上を向いていた。
鼻の下はやたらと長く、口は出っ歯だった。
歯並びは悪く、笑うと歯茎が剥き出しになった。
頬骨が出てエラも張っていた。

不細工すぎで、青春時代はぼっち。
田舎から都会に逃げ、細々と生活しているんだけど、
ある日、美容整形外科の門を叩く。
そこから、田淵和子の顔面改造がはじまる・・・!!

整形素人の田淵和子と、先生との会話で、
僕の整形知識も蓄積されていく・・・
レンゾー「えっ、乳首も整形できるんですか!?」
レンゾー「ええっ!?女性器も整形!?」
レンゾー「アメリカのポルノ女優は皆やっている!?」
レンゾー「うそくせー。本当かどうか、資料(比較画像)を要求するッ!!」

読んでて長年の謎も解けた。
AV女優は、顔を変えて出演して、
パンピーに戻るときに顔を戻す。
こうすれば、身バレの心配も減るんだって。
なるほどねー

大抵、美容整形する人って、、
元の顔になにかしらの劣等感(コンプレックス)があるからいじると思うんだ。
作中の話だと、なんとなくいじる人も多いらしいけどさ。
顔いじって、劣等感を捨てた女性の胎から生み落ちてきた子が、
劣等感の再現だったらどんな気持ちになるんだろう?
整形の連鎖が始まるのかな?

小説自体は面白かった。
人間社会での生き易さって、
美人 > 美男 > 醜男 >醜女
だと思う。
それを体現している小説。オススメ

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