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【元彼の遺言状】犯人をでっちあげて遺産をゲットだ!【新川帆立】

『元彼の遺言状』表紙

小説『元彼の遺言状(新川帆立 著)』の感想レビュー。

あらすじ

「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」という奇妙な遺言状を残して、大手製薬会社の御曹司・森川栄治が亡くなった。
学生時代に彼と三ヶ月だけ交際していた弁護士の剣持麗子は、犯人候補に名乗り出た栄治の友人の代理人として、森川家の主催する「犯人選考会」に参加することとなった。
数百億円とも言われる財産の分け前を獲得するべく、麗子は自らの依頼人を犯人に仕立て上げようと奔走する---
一方、麗子は元カノの一人としても軽井沢の屋敷を譲り受けることになっていた。
ところが、避暑地を訪れて手続きを行なったその晩、くだんの遺書が保管されていた金庫が盗まれ、栄治の顧問弁護士であった町弁が何者かによって殺害されてしまう---

感想

金にがめつい麗子は、所属している弁護士事務所のボーナスが前回より大幅に下がったことに憤慨!
上層部と喧嘩して一人立ちするという濃いキャラクター設定を見せつけられるところから物語は始まる。
仕事に困らないとはいえ、大手事務所ほど利益率の良い仕事も来ないであろう今後、どうしようか?
ということろで、友人から元カレ栄治の遺言状の話を聞く。

「栄治は病死の原因は自分である可能性がある」
友人からそう打ち明けられて麗子は栄治の全財産を把握し、仕事の依頼を受けることにする。
無事、友人が犯人だと認められたら、数十億の報酬を手に入れる事となる。

殺人の立証が、森川製薬の重鎮三人がOKを出すこと。
麗子は自分の弁護人が犯人と認められた場合に対する、対立する三人がwin-winになるような提案も併せて提出し、犯人と認められようとするが・・・

導入の設定が面白い。文字が大きいのがいいね。
テンポもスムーズでサクサクよめる。

銭ゲバ麗子を始め、遺産相続の面々は癖が強いやつらが多い。
そもそも遺言状を書いた栄治も栄治だよ。
元カノ全員に対しても遺産相続の提案なんかするかね?
でもそれには理由があって・・・

遺言状を巡る話かと思ったら殺人事件も起きちゃう本作!

たまたま読み始めたタイミングがドラマ化直前と重なってしまい、電車内で読むのがミーハー感丸出しだなぁ
と少し恥ずかしい思いをしました(被害妄想)。
が、読み始めてみると面白くて没頭してしまいました。

ドラマはどんな演出になっているんだろう?
と少し気になるものの、家にテレビ無いし視聴しないんだろうなぁ・・・
ドラマ通の友人にどんなもんか聞いてみよう。

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