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【生存者ゼロ】洋上の石油採掘基地で職員が全員死亡した。原因は一体!?【安生正】

小説『生存者ゼロ』ハードカバー表紙

小説『生存者ゼロ(安生正 著)』の感想レビュー。

『このミス』こと『このミステリーがすごい!大賞』の受賞作。

本屋大賞』の受賞作、ノミネート作品はその評価を参考にして読んだことはあるけど、
『このミス』ではやったことなかったので一冊チョイス。

なんで『生存者ゼロ』を選んだかって?
読んだ当時、最新の大賞作だったからだよ。

あらすじ

北海道根室半島沖の北太平洋に浮かぶ石油掘削基地で事件が発生した。
テロ攻撃を懸念した上層部は自衛隊に救助を依頼する。
救助に向かった陸上自衛官たちは、職員全員が死体となっているのを発見された。

全員が死んでいる状況で、
職員たちの身体は外傷は特になく、全身が壊死したかのよう。
なんというか中から何かが突き破ったような・・・?

三等陸佐の廻田は死体を検分していた時に得も言えぬ悪寒に襲われる。
死体を回収し急いでその場を離れた。

回収した死体からは未知のウィルスが発見されたが、
動物実験では発症せず、
現地に乗り込んだ自衛官の中からも発症者は現れなかった。

結局、基地の惨劇は何らかの感染症と推定されたが原因は分からずじまい。
けれど、隔離された海上施設だったこと、
他に感染者が出なかったことから事件は収束したかのように思えた。

が、北海道本島でも同様の事件が発生した。
パンデミックは北海道を確実に南下している。
このままでは日本本土が危ない。
感染症学者の富樫博士らは、政府から被害拡大を阻止するよう命じられたが、
原因を究明し、パンデミックを抑えることができるのか・・・?

感想

第11回『このミステリーがすごい!』大賞。
読み終わって思ったんだけど、
これ、ミステリーなんだ?
ミステリーの定義って未だにわかんねーや。

ミステリーなんだから、過度なネタバレは駄目だよね。
というわけで、原因は石油採掘をしていたら、
いままで地下で眠っていた未知のウイルスを掘り起こしてしまったから。(おい

原油と一緒に未知のウイルスがこんにちはー。
それが基地内でパンデミックして・・・

油田採掘基地だけなら閉鎖環境だし問題なかったけど、
北海道内にまで感染者が出てきて、
道内の集落でパンデミックしながら南下。
このままじゃ、本州上陸だし、未だに解決策も出てこない。
対策が後手後手に回っちゃってどーすんのよ?
どうやって収集つけんのよ!?

その辺りの水際作戦と、
絶望的状況からの解決策発見まで、ドキドキしながら読める。

ただ、薬物中毒研究員の横柄な態度とか、
研究職員の確執とか、
その辺りが読んでてなー
なんともなー

解決策は言っていることは分かるけど、
そんなんで抑えられるの!?って感じだった。
フェロモンは偉大ですな。

読了後は、あるモノに対して少し抵抗感が・・・

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