小説

【虚淵玄】【Fate/Zero】stay nightの前日譚、第四次聖杯戦争の物語

おっす。感想を書くにあたって好きな本を再読しているレンゾーです。

今回は、Fate/Zero(虚淵玄 著)の感想、レビュー。

18禁ゲーム『Fate/stay night』のスピンオフ作品。
stay night本編開始の10年前、第四次聖杯戦争を描いた作品。

あらすじ

あらゆる”奇跡”を叶える『聖杯』の力をめぐって、
七人の魔術師が七人の英霊を召喚して殺し合う聖杯戦争。
七人の英霊を生贄に”奇跡”を実現するバトルロイヤル。
第四次聖杯戦争開幕

感想

文庫本全六巻の長編小説。
長編なので名シーンが沢山あります。
なのでランキング方式で5つほど。

5位:聖杯問答

英雄王、征服王、騎士王、誰が王に相応しいかの問答。

Q:王とは何か?

英雄王「ルール敷き、それを守らせること」
征服王「やりたいことをやること」
騎士王「民のために尽くすこと」

それぞれ一長一短で答えは無いんだよね。
自分の信じる王道を信じ切れるか。

自分の生きてきた結果を後悔しているセイバーが言い負かされた。

4位:ウェイバーの成長

最終局面まで残ったマスターということで、全編通して成長が描かれていた。
終盤は、自分の実力不足を認識した上で最善を尽くしていた。

最初は、ライダーと張り合おうとしていたけれど、最後は名前を呼ばれ、臣下と認められたことに落涙する。

アーチャーとの会話
小僧、お前がライダーのマスターか?
違う。ボクは---あの人の臣下だ

そうか。だが小僧、お前が真に忠臣であるならば、亡き王の仇を討つ義務があるはずだが
・・・オマエに挑めば、ボクは死ぬ

当然だな
それはできない。ボクは『生きろ』と命じられた

忠道、大儀である。ゆめその在り方を損なうな

成長を見てきた上での、このちっぽけな勝利が最高だね。

3位:切嗣vsケイネス

最終的に勝てばよかろうなのだ vs 自分の実力を試したい魔術のエリート
前哨戦はあったものの、メインはアインツベルン城襲撃~廃工場の決闘。

ケイネスも魔術士としてなら全マスター最強だったのに、
切嗣の容赦無さと、相性の悪さにやられてしまった。

失敗を知らないで大人になると、同じような失敗でもダメージがでかいというのを体現した人。
現実世界は、大抵カネへのダメージだけど、ケイネス先生の失敗の代償は命だった。

自分の信念を曲げて拳銃まで使ったのに・・・

これでおまえにはギアスが?
ああ、成立だ。もう僕にはおまえたちを殺せない
僕には、な

暗視標準機のレティクルに捉われていたケイネスとソラウに、フルオート射撃の銃弾が容赦なく浴びせられる

殺せ・・・殺して・・・
悪いが、それは出来ない契約だ

2位:魔改造V-MAX

魔改造良いよね・・・

無論、超常存在であるサーバントによる運用が大前提である以上、その性能はヒトとしての操縦者の限界を度外視したものでかまわない。
結果

マシン性能

ベースマシン

YAMAHA-VMAX 140馬力 1200cc
を更にボアアップし、加えて給気系やツインターボチャージャー、それに伴う駆動系の強化を全面的に施して、最終的に出力250馬力以上

Vブースト機構

高回転域に達した時点で四気筒構造のエンジンに二気筒の挙動を模倣させ、給気量を一気に増幅させて極限の加速を得る。
V-MAXならではの特異構造。
本来ならばツインターボと組み合わせるなどありえない機構。

ニトロブースト

猛回転するエンジンの内部、気化燃料の充満するピストン内部へと噴霧されたニトロ・オキサイドガスが300度の灼熱に膨張し、その出力を禁断の領域まで突破させる

セイバーの騎乗

カーブ

極限の加速力を追求してフルチューンされたVMAXの走行特性はドラッグレース仕様も同様であり、旋回性など皆無に等しい。

カーブに差し掛かるたびに減速するどころか逆にスロットルを開き、さらに過剰なトルクを後輪へと注ぎ込む。
そうやって、車重をも覆す急加速がぜんりんを浮かせたその際に、セイバーは魔力放出の瞬発で強引に車体を傾け、破壊的なまでの直進性を半ばねじ曲げるようにして方向転換を成し遂げていった

魔力による機体補強

戦闘時に彼女の総身を覆う、白銀の甲冑---そのフォルムに、自らの身体ではなく、VMAXの車体構造を強く想念して重ね合わせる。
やがて紡ぎ上げられた彼女の魔力は、VMAXの各部、限度を超えた走行の応力が集中する要所を包み込むようにして具現化し、固く柔靭に補強し始めた
その怪物的馬力に屈することのない屈強な車体を手に入れたことで、機械仕掛けの獅子は今度こそ正真正銘の魔獣と化して、エグゾーストの咆哮を高らかに轟かす。

空気抵抗最適化

『風王結界』を鏃状に広げて正面へと突き出し、車体正面を覆いこむ。
圧縮された気圧の傘によって完全な空力特性を得たVMAXは、ついに空気抵抗からも解き放たれた
→時速400km超えの世界へ

要約すると、
初期型V-MAXツインターボ改フルチューン仕様
+『魔力放出』で機体全体を補強、動力に魔力を混合
+『風王結界』で空気抵抗を極限まで減らす

すなわち、『セイバー・モータード・キュイラッシェ

魔改造良いよね!

1位:愉悦成就

fate/zeroは、ウェイバーの成長物語と、綺礼が自分の性癖を認識する物語。

物語全編を通して満遍なく語られるのはこの二つだからね。
間違いない。

ゆがんだ性癖を持ちながら、聖職者として育ったために禁忌として封印してしまった感情が、
アーチャーによって徐々に解かれていく過程と、自分から能動的に動いていく工程がたまらない。

自分が好きなことを認識して、突き詰められるってのは幸せなことだよ。
それが、他人が苦しむことだったとしても。ね

初めて脚本を書いたとき

何故だろうな。前にも飲んだことがあるというのに。
・・・このワインが、こんなにも味わい深いとは気づけなかった。

酒の味というやつは、肴によって思いのほか化けるものだ。綺礼よ、どうやら見識を広めることの意味を理解しはじめたようだな

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