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【市川崑】【犬神家の一族(1976)】有名な逆立ちスケキヨ、当時の映画界を変えた作品

『犬神家の一族(1976)(市川崑 監督)』の感想レビュー

スケキヨと湖の逆さ釣りで有名な映画。
※漢字で書くと佐清だけど、スケキヨのほうがしっくりくる(笑)

こっちのコラムも面白い

公開当時、プールでスケキヨする人が続出
『犬神家禁止』の張り紙(笑)

当時の映画を変えた衝撃作!

もくじ

内容紹介

那須湖畔の本宅で信州財界の大物・犬神佐兵衛(いぬがみさへえ)が裸一貫から築いた莫大な財産を残し、家族に見守られながら他界した。
その遺産の配当や事業相続者を記した遺言状は、長女松子の一人息子佐清(すけきよ)が戦地から復員してから発表されることになっており、一族は佐清の帰りを待つところとなっていた。
佐兵衛は生涯に渡って正妻を持たず、それぞれ母親の違う娘が3人、皆婿養子をとり、さらにそれぞれに息子が1人ずついたが、お互いが反目し合っていた。
そんな中、ビルマの戦地で顔に大怪我を負ったためゴムマスクを被った姿で佐清が帰ってきた。
佐兵衛の遺言状は弁護士によって公開されることになるが、その内容は

「全相続権は、野々宮珠世(ののみやたまよ)が佐清、佐武(すけたけ)、佐智(すけとも)の佐兵衛の3人の孫息子の中から配偶者を選ぶことを条件に、珠世に与えるものとする」

というものであった。
さらに、珠世が相続権を失うか死んだ場合、犬神家の財産は5等分され3人の孫息子は各5分の1ずつを相続し、残り5分の2を佐兵衛の愛人・青沼菊乃(あおぬまきくの)の息子の青沼静馬(しずま)が相続することを聞き及んで、3姉妹の憎悪と怒りは頂点に達する。

3姉妹の仲はいよいよ険悪となり、珠世の愛を勝ち得んとしての争いが始まるのであった。

###ここからネタバレ###

感想

僕の脳みそじゃ終始踊らされっぱなしだった。

遺言状に不満があるヤツが殺して回っているんだろうな
→その通り(なんだけど・・・)

スケキヨの手形取りたがらない、お母ちゃんとグルだ!

あれ?スケキヨ手形とってる・・・?しかも一致!?

犯人が一人だとこんがらがっちゃうよね。
それにしても、スケキヨ怪しすぎるだろ・・・

あの有名なシーン

スケキヨ逆立ちだけ見るとギャグシーンだけど、
会話と音楽の盛り上がりから、
無音の場面転換が凄い好き

夜、フリーザ様的笑いから・・・

珠世が言ったことはほんとだよ
あんたの大事な佐清さんはとっくにどっかにきえちまったよ

おまえはいったいだれ!?

青沼静馬・・・
あんたと、あんたの妹たちに痛めつけられ、殺された青沼菊乃の息子、静馬さ!!

デェーン!!

俺は自分に誓った!
必ず復讐してやる!おふくろの恨みをはらしてやるってな!!
犬神家を乗っ取ってやろうとそのとき決心したんだ!!

場面転換、早朝、無音の湖に足だけ出ているスケキヨ

演技力?演出?すごく引き込まれた
スケキヨ逆立ちはネタとして扱われているけど、これは作品の流れで見るべき。
流れて見てみても、すっごいシュールだから。
逆立ちさせる必要無いじゃん・・・

オチ

結局、カネなんですよ。
それが、自分のためなのか息子のためなのかは置いといてさ。
なんだけど、結局は、党首佐兵衛の思惑通りに動いてた。
っていうのが悲しいね。

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