啓発本『君がオヤジになる前に堀江貴文』の感想レビュー。
もくじ
あらすじ
自分が38歳になるなんて想像したこともなかった。
世間的に38歳というのは、いわゆる「オヤジ」まっただなかの年齢だ。
この本は、そんな世代をこれから迎える人たちへ向けたものである。
初めに断っておくが、僕が本書で定義する「オヤジ」とは、年齢的なものではない。
あらゆること---家族との向き合い方や仕事への接し方、服装や体形に至るまで---を、より良き方向へ改善しようとすることを放棄してしまった者たちへの表現だ。
彼らは現状にただ不満を持ち、将来に不安を抱えながらも、そこを打開しようという意思すら奮い起こせない。
ただ、誰に向けるともなく不平を口にしているだけだ。
それを僕は「思考停止状態」と呼ぶ。
本書を上梓するきっかけになったのは、近年、本来ならば「オヤジ世代」ではない層にまで、その潮流が広がっているという空気を感じたことだ。
つまり、オヤジ予備軍の若者たちの増大である。
停滞する経済と閉塞感に満ちた社会システムの中で抱えざるを得ない未来への漠然とした不安は、あらゆる面で彼らを保守的にする。
この傾向にストップをかけたいというのが、本書における僕の思いだ。
各年代層に向けたメッセージ
この本は、二十代~三十代に向けたホリエモンの定義する『オヤジ化』するな!
と発破をかける本。
25歳、28歳、32歳、35歳、38歳。
自分と該当するところを読むもよし、
最初から読んでみるのもよし。
僕は、現在34歳。
先に、32歳と35歳を読んでから最初から読んだ。
正論って常に痛いところを付いてくるよなぁ・・・
38歳で止まるのはなぜか?
それは、この本を書いた当時のホリエモンが38歳だから。
最後は自分自身に向けたメッセージでもあるのかな?
表紙について
表紙の特徴のある画風は福本伸行先生のもの。
キャラクターはなんと、『天~天和通りの快男児~』のひろゆき。
アカギお通夜前の熱い三流になる前のただ生きているだけの状態。
・・・なんともいえない焦りを感じさせる絵です。
オヤジ化を防止せよ
『安定』・・・素晴らしい状態だと思わない?
なんの心配もなく暮らしていけるんだよ?
でも、その『安定』がオヤジ化を生むとホリエモンは言う。
安らぎは、人の思考を止める。
思考を止めれば、成長はしない。
成長を止めた人間からオヤジ化は始まる・・・!
寂しさと向き合え
僕は、逆境に強いんじゃない。
真面目に、寂しさと向き合ってきただけだ。
失敗から抜け出せない、負のループが止まらないという人の多くは、寂しさへの耐用力が弱い。
寂しいのが嫌だから、家族や仲間に寄りすがって、救いを求めてしまう。
仲間は一時の寂しさを紛らわすかもしれないけれど、壁は壊してくれない。
孤独と向き合い、付き合えるようになれば、孤高の高みにたどり着く?
感想
簡潔な言葉でビシッと刺さる言葉回しが多いのがホリエモンの本の特徴だと思います。
サクサク読めて、心にしっかり残る。
オススメです!