『新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング(唐木元 著)』の感想レビュー。
もくじ
本の紹介
「書ける人」になるための方法を伝授!
「書けないカギは書く前にあり」。
月3000本以上の記事を配信するポップカルチャーニュースサイト「ナタリー」で実践されている文章の書き方や考え方を一般向けに伝授してくれる本。
社内で「唐木ゼミ」と呼ばれている新入社員向けの通称トレーニングを担当する著者が、
教育していくうちに積み上げた技術、「遅い」「まとまらない」「つたわらない」の苦手意識を克服し、
「歩くときは右足の次に左足を前に出す」というような当たり前のプロセスを言語化し、誰でも文章を構造的に書くための手法を教えてくれる。
企画書、報告書、レポート、ブログ、SNSなどあらゆる文章に有効な書き方だ!
もくじ
第一章:書く前に準備する
第二章:読み返して直す
第三章:もっと明快に
第四章:もっとスムーズに
第五章:読んでもらう工夫
感想
ブログを書くようになって、あれこれダラダラ思ったことを記述している毎日。
ワンランク上の文章を書いてみたくなって購入しましたァン!
面白い文章を書けるヤツはセンスなのかな?なんて思ってたけど、
最後まで読める文章を書くのは練習でどうとでもなるってことが分かった。
一番参考になったのが第一章の『書く前に準備する』。
一つの記事を作成する前に、ある程度の設計図を作ってから文章を作成する手法で非常に参考になった。
僕は行き当たりばったりで文章を書いてたからなぁ
そりゃ、すぐ筆が止まったり、
前後の文章がおかしくなったりしますわ。
第二章では、完成した文章を読み直して修正をする作業について書いてある。
一度直したら、部分的にではなく全体を読み直して文章の整合性や重複が発生していないかなどを確認する必要があるんだって。
直した箇所の前後だけ調整されてれば良くない?
なんて思ってた僕は二流、いや三流なんですね・・・
第三章以降は細かい手直し。
参考になったけど、一章ほどの衝撃は無かった。
もう一度、第一章を読み込んで文章力を鍛えていくぞ!
本著は、面白い文章を書くというよりも、
一定のクオリティ(≒最後まで読ませる)の文章を、
コンスタントに書けるようになるためのトレーニング本。
センスで面白い文章を書ける人は読む必要ナシ!
文章の書き方に行き詰っているひとは読むと勉強になる。オススメ!
Amazonの辛口コメントが参考になる
文章を書く前に「構成」を決めてから書くのは当たり前です。
それができない人は参考になると思う。
著者の教育は、素人のライターが最低限できることに徹底している。
つまり「間違わないこと」「クライアントからクレームが来ない範囲で表現すること」といった文章である。
毎日、短時間で数本の記事を書くのだから著者の教育は効率的ではある。
しかしこれでは単純作業をしているのと同じで、魅力的な文章を書く能力は育ちません。
ナタリーの文章にはシズル感や、ワクワク感が欠落しているのはコレが原因です。
エンタメなのに、事実だけが淡々と書かれたお役所っぽい文章ばかりで、長文の記事はつまらなすぎて読めない。
この書籍で得られるのは、文章を書く前には面倒くさがらずに「構成」を決めてから書くということ。
こんな当たり前のことは、ネットに転がっている。書籍を買う必要は無い。
魅力的な文章を書きたい人は、違う書籍を買うほうが参考になる。
>それができない人は参考になると思う。
ハイ、参考になりました・・・
面白い文章をつくるのは方向性が分かれそうな本著だけれど、
最初は、コンスタントに読める文章を量産すること。
そのためには非常に参考になりました。
特に第一章。文章の設計図を作る箇所なので読んで損はないぞ!