コラム本『バカとの闘い(勝谷誠彦 著)』の感想レビュー。
もくじ
本の紹介
バカをバカと呼んで何が悪い!
自公保政権から成人式問題、原潜衝突事故まで、世にあふれる愚者たちをバッサリ切り捨て叩きのめす、超激辛コラムニストの奮闘の記録。
『週刊宝島』の人気連載と著者ホームページの過激日記に加え、長野県知事・田中康夫氏との緊急白熱対談も収録。
インチキな野郎どもに日本を任せられるか。
感想
コラムニスト勝谷誠彦の辛口コラム集。
作者が気に入らないことを歯に衣着せぬ語調で語る痛快本。
内容が、政治だったり、成人式だったり、統一感が無く、当時作者が思ったことを好き放題言っている。
コラムの掲載時期が2000年台なので「あぁ~こういうことあったなぁ!」という感覚で読んでしまい、ライブ感が無い。
こういった本は、新鮮さが大事だね。
ただ、時間がたっていることでメリットもあって、気になった項目はネットでちょちょっと調べると全容が見れるのがありがたい。
長野県知事の話なんか調べてみると面白かった。
勝谷氏は、2008年に亡くなっている。
当時の世相に怒り、こうやって言葉を発している人が居たんだな。南無。
存命で、ブログも続けていたなら見に行きたいと思った。
長野県知事選の話
替え歌
マロをトリコにするオメコが憎い。
やんごとなき締まりマラをとろかせる。
不倫にふるえる人妻 おっぱい巨乳。
マロとオメコの秘密の対話。
マラなめ 忘れないでたも~
以下略。ブッ。いかん、打ってて笑いそうになってしまった。
うまいなあ。文才あるよ。
どうです?ひとつの剣の首長を決めようとする選挙に、こんなものが出回っている。
たまたま私に送られて来たのでこうして紹介したが、おそらくは氷山の一角。
知らないところでほかにもいろいろあるだろうし、攻撃対象も田中氏だけではなないのかもしれない。
これが、「民主主義の学校」を出たはずの国の、五十年後の姿なのだ。
こんなん読ませられたらどんな選挙だったのか調べたくなっちゃうじゃないか・・・
選挙背景
本著で語られているのは、2000年(平成12年)10十月15日の長野県知事選の話。
長野県では戦後四十年以上、県庁出身者が知事をつとめる無風選挙が続いてきた。
その末裔が吉村午良現知事である。
公選知事といえども二十年も君臨すると江戸時代の大名のようになるらしい
選挙は、吉村氏推薦で副知事を務めている池田典隆氏と、
現体制に反旗を翻した田中康夫氏との戦い。
現体制に物申す
聞けば県の職員も大変。
姓名判断に凝る知事夫人に呼びつけられて改名を迫られるわ、
知事公邸で買っている馬などの動物たちの世話をしなくちゃならないわ、
こうなりゃもう「家臣」だな。
その家臣団の中で忠義抜きんでたのが、このほど後継者として立候補する池田文彦もとい、典隆前副知事だった。
なんで名前を間違えたかって?
もちろんこの方も奥方に言われるまま改名したんですな。
か、改名・・・
なんと、池田氏、家族全員改名させているとか。
権力を傘にやりたい放題じゃないか!?
かくして無事襲名も終え、長野藩安泰かと思いきや、さすがにここで県民がブチ切れた。
一揆である。
ただし、名もなき民衆の蜂起でないところが面白い。
券を代表する八十二銀行の茅野賽頭取や、これまた代表的書店平安堂の平野稔会長などが民間からの知事起用を提言したのである。
そうして白羽の矢が立ったのが、小学~高校まで長野で過ごした作家・田中康夫氏。
選挙結果
田中氏の圧勝。
住民たちも思うとこがあった模様。
『【長野県知事選で何が起こったか】民主主義取りもどす有権者』
こういうの調べてみると面白いよな~