『誰かが見ている(宮西真冬 著)』の感想レビュー。
もくじ
あらすじ
ブログで賞賛されたいがために、虚偽の「幸せな育児生活」を書くことが止められない千夏子。
年下の夫とのセックスレスに悩む結子。
職場のストレスで過食に走り、恋人との結婚だけに救いを求める保育士の春花。
優しい夫と娘に恵まれ円満な家庭を築いているように見える柚季。
4人それぞれの視点で展開する心理サスペンス! 夫も恋人もまた裏の顔を持っている。ねじれる感情の果てに待ち受ける衝撃!
感想
四人の女性が自分の不幸を他人のせいにして、勘違いして勝手にへこんで解決してめでたしめでたしなお話。
千夏子
不妊治療記録ブログが受けて一時人気が出た元ママブロガー。
ようやく妊娠して、子どもが生まれたものの、自分が思ったような子ではなかったので子供に八つ当たりするように。
不満が募る毎日にたまたま声をかけた柚季と仲良くなり高層マンションに遊びに行くことに。
柚季の生活を自分の生活を偽りブログを再開するとまたアクセス数が増えてきた。
千夏子の自尊心は復活していくが・・・
柚季
ちょっと優しくした女友達に依存されることになり、それがノイローゼ気味になり引っ越し。
スマホが鳴ることにすら恐怖を感じるのでスマホを所持することができず、引っ越し先で友達を作るのが難しかった。
そんな時、千夏子がスーパーで話しかけてくれ友達になる。
が、千夏子がネットに家の情報を晒したせいでストーカーに気づかれることになり・・・
結子
年下の夫は仕事が忙しくてセックスレス。
結子は子供が欲しいのに・・・
店に来る友人はマウントを取ってくるし、夫の同僚という女性からは夫との浮気を匂わされる。
不妊治療についてネットで検索していると、千夏子のブログを発見した。
コメントを付けると、すぐにリプライが帰ってきどっぷりとブログにハマってしまう。
夫の変化も気づかないままに・・・
春花
今の恋人と結婚して、こんな保育園なんかやめてやるッ!
いざ、恋人の両親にご挨拶しに行くと、なんか自分の中で嫌悪感が・・・
このまま、結婚しても良いのだろうか?
ある日、千夏子が忘れたスマホを発見。
スマホを見つけ覗いてみると、千夏子ブログに載っていた画像の加工前の写真があるではないか。
あいつ、貧乏暮らしの癖に、偽っていたのか!
と正義感から嫌がらせを開始。
それが、ネットの嫉妬民の目に止まり、事態は思わぬ方向へ・・・
まとめのまとめ
皆の嫉妬や妬みが相乗効果になって子供の誘拐にまで発展する内容。
でも、子供たちも無事だったし、お互いの誤解もとけて大団円。
なんだかなぁ~というモヤモヤは読者の中だけに残るのであった。