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【滅びの園】理想の世界と厳しい現実。あなたならどちらで生きたい?【恒川光太郎】

小説『滅びの園』表紙

『滅びの園(恒川光太郎 著)』の感想レビュー。

あらすじ

異世界編

ブラック企業に勤め、上司の理不尽な暴力によって心身共にクタクタな男性、
鈴上誠一が異世界に行って主人公。目を覚ますとそこは異世界だった。

戸惑いながらも生活を始め、
町民皆優しく、山で採れる鉱石を売って日々を暮らす。
たまに魔物がやってきて悪さをするけれど協力して対峙する毎日。

そのうち、妻子ができ、穏やかながら充実した時を過ごしていた誠一の元に
元の世界からやってきたという中月活連という男が訪ねてきた。

・地球は未知なるものに取り付かれ危機に瀕している。
・こちらの世界で核を破壊しなければならない
・それができるのは誠一のみ。

誠一が下した決断とは・・・?

現実編

xx年1月19日早朝、複数の隕石が確認された。
翌日、空になぞの景色が見えるようになる。
その景色は見る人によって形を変え<未解明気象>と呼ばれるようになった。

最初にインドネシアで新生物が見つかった。
白い牛乳プリンのような不定形の生物。
謎の粘菌は隕石と同時に地球外からやって来て繁殖しているのではないか?
と噂される。<プーニー>という名前が付けられた。

異常繁殖をしたプーニーになすすべもなく人類はじり貧に。
どうなる地球・・・!

感想

異世界編

誠一の理想が反映された世界。
穏やかでゆったりとした雰囲気が素敵な理想郷。
なんだけど、現実は地球外生命体が見せる幻っていうね・・・
でもさー幻って気がつかないままでいればそれは現実じゃないのかい?
そのまま、夢に溺れるままじゃいかんのかい?

誠一の元の生活が悲惨だったのもあるし、
自分が誠一だったらぜったいに抜け出したくない。
地球が危ないっていうヤツは嘘だ!
そんな甘言に騙されないぞ!
お前は悪魔だな!?

現実編

プーニーってカワイイ名前に、牛乳プリンみたいな見てくれ。
無害そうに見えてかなりやばいヤツ。

プーニーの特徴は、
・食べると自分もプーニーになる
・プーニーの近くに長時間居ると自分もプーニーになる
・火に弱い

凄い戦闘力を持っている訳でもなく、捕まえるのも楽。処理も楽。
それでも物量にには勝てない。数は暴力だよ兄貴!

現実編の主人公は、
プーニー耐性特A級で、
途中からプーニーコンダクター(プーニー操縦者)になって、
民間人を守る生活に追われることになる。

”ある日、異星起源生命体が現れて、
自分の隠された能力が再評価され、
災害の第一線で活躍する”

ってなんてなろう作品?

最後は、
次元転送装置を使って誠一の世界に生き、核を破壊する。

最終章

異世界編から現実編になったときはもっと異世界編読ませろよ!
って思ったけど、
現実編も読み進めていくと面白くなってくる。

これ、もう、どっちに感情移入していいかわかんないよ!!

現実の人々が核を破壊するのは当然なんだけどさぁ
あれがさぁ、これでさぁ・・・
核の破壊後、どうなったかは伏せておこう省略。

サクサク読めるから一日で読んじゃった。オススメ!

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好きなセリフ

「なんだか私、改めて思ったの。
人間って、時代の影響からは逃れられない生き物なんだろうなって。
五十年後の人たちに私の青春時代の音楽とか映画とかどう見えるんだろ。
古くさっとか思うのかな。
中古屋をでたらさ、なんだか不思議な気分になったんだよ」

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