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【異邦の騎士】記憶喪失の男が記憶を取り戻し復讐を決意するも・・・【島田荘司】

『異邦の騎士』表紙

小説『異邦の騎士(島田荘司 著)』の感想レビュー。

あらすじ

記憶喪失編

目覚めるとベンチの上だった。
身体の節々が痛く、長く眠ったのか頭痛もする。
そして、自分が記憶を失っていることに気がついた。

おぼろげな記憶を頼りにあてもなくさ迷っていると、
柄の悪い男に若い娘が言い争いをしている場面に出くわす。
平手打ちをされた娘は逃げ出し、『俺』に助けを求めてきて、柄の悪い男は去っていった。
娘は良子と言い、ヒモ男から離れるために引っ越しを手伝ってくれとねだる。
良子の引っ越しを手伝った『俺』はそのまま良子を二人で暮らすことになる。

それは、幸せな毎日であったが、『俺』は自分がどこの誰なのか、
良子のことは愛しているが妻子がいたらどうするのか?
諸々の悩みもあって、免許証に書いてある住所先を訪ねることにした・・・

日記編

辿り着いた住所には人はだれも住んでおらず、妻と子は無理心中をしていた。
妻は自殺するような人間ではない。
いったい何があったのか?
近所に聞き込みしていると怪しい男が出入りしていたこと、
死体には性交の跡があったことなどが分かった。
さらに家探ししていると、冷蔵庫の中に隠されていた妻の日記帳が見つかった。

そこには、
・サラ金会社の社長、井原と車の追突事故を起こしてしまったこと
・騙されて多額の借金を負ってしまったこと
・その結果、井原と井原の仲間でヤクザ崩れの山内に手籠めにされたこと
・彼らは嗜虐趣味を持っており、もしかしたら自分が死んでしまうかもしれないこと
が綴られていた。
妻は、井原と山内に殺されたのだ!

自宅に帰り、良子が隠していた自分の日記も発見し、
情報を照らし合わせると、
・自分は既に山内を殺害している
・井原の殺害に失敗していること
が分かった。
記憶喪失は、井原の殺害に失敗した時に負った傷が原因のようだ。
井原は自社の問題が解決するまでは波風を立てたくないようで、
問題が解決したら自分を消す心算らしい。

復讐編

記憶を取り戻した『俺』は、妻と娘の復讐のために計画を練る。
うかうかしていたら自分が殺される!
その前に妻の無念を晴らしてやる・・・ッ!!

感想

御手洗潔シリーズの三作目。
【 斜め屋敷の犯罪】斜めに作られた屋敷、なんのためにこんな建築を?【島田荘司】

ミステリーというよりサスペンス色を強く感じた。
シリーズ最高傑作と名高いらしいけど、
個人的には『占星術殺人事件』のほうが面白かったなぁ

『攻殻機動隊 Ghost in the Shell』を思い浮かべた。

一度、記憶喪失になってみたいもんだ。

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