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【 斜め屋敷の犯罪】斜めに作られた屋敷、なんのためにこんな建築を?【島田荘司】

『斜め屋敷の犯罪』表紙

・・・お前を殺すためだよ!
小説『斜め屋敷の犯罪(島田荘司 著)』感想レビュー。

御手洗潔シリーズ2作目!
『占星術殺人事件』の感想が投稿されてないのはなんでなんだぜ・・・

もくじ

あらすじ

宗谷岬のはずれのオホーツク海を見下ろす高台に建てられた「流氷館」は、3階建ての西洋館と円筒形の塔がわざと傾けられており、それゆえ土地の人からは「斜め屋敷」と呼ばれていた。
ハマー・ディーゼル社の会長、浜本幸三郎が開催したクリスマスパーティーに参加した取引先一同、娘、医者、使用人たちの面々。
男の叫び声や、三階の窓からのぞき込む男など殺人事件と合わせて不可思議な出来事がおきる斜め屋敷。
そこで密室殺人が二夜連続で発生する。
密室殺人のトリックは?犯人の動機は?

感想

欠陥住宅ではなく、あえて傾斜をつけて作った屋敷が舞台。
この傾きが本事件では重要。
あとから来た御手洗はなぜそんなことがわかるんだよ!?
いや、最初から居ても同じか・・・

『私は読者に挑戦する』
材料は完璧に揃っている。
事の真相を見抜かれんことを!

解けた人はいるのかな?
読み終えてみると、トリックは解けそうな気もする。
気がするだけ

けど、動機は当てられないよね?
同期まで推理可能なのかなぁ?コレ。
※何も正解できなかったためなにもかもを疑ってしまうの図。

動機について

旧友との約束を守る、律儀な話ですよこいつは。
終盤の台詞じゃないけど、そんなのは反故しちゃえばよかったんだよ。
・・・反故しちゃったところで、一生後悔しちゃうんだろうな。
これが、犯人を悪人とは言い切れないところだよね。

けど、上田殺しは駄目だろ~
舞台演出としてだけに殺されるなんて・・・

『失うものが出来た時に殺す』
ってのは、ジョジョの懺悔室を思い出すね。

斜め屋敷について

よくこんな酔狂なものを作ったよね。
塔が斜めでオホーツク海からの風がプラスされて簡単に倒れそう。
けど、この斜めのお陰で丘から一定のタイミングで屋敷をみると、綺麗な影絵が出来る。
綺麗なんだろうなぁ・・・理由はおぞましいけどさ。

まとめ

登場人物の説明と部屋割り、施設紹介の序盤が読んでて辛かった。
頭で整理しきれなくて把握諦めちゃったよね。
そんな感じでグダグダ読んでいるから推理なんてできるはずもなく・・・

屋敷の説明が妙に詳細で、読めば読むほどすごく暮らし辛そうな場所だった。

あと、光文社文庫1989年度版の解説というか、謎の短編?はなんなんだあれ?
意味不明なんだけど・・・

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