遺伝子本『言ってはいけない 残酷すぎる真実(橘玲 著)』の感想レビュー。
もくじ
本の紹介
ひとは幸福になるために生きているけれど、幸福になるようにデザインされているわけではない。
この社会にはきれいごとがあふれている。
人間は誰しも平等で、努力すれば必ず報われ、〝見た目″はそれほど大した問題ではない――
だが、それらは絵空事である。
往々にして、努力は遺伝に勝てない。
知能や学歴、年収、犯罪癖も例外ではなく、美人とブスの「美貌格差」は生涯で約3600万円もある。
また、子育ての苦労や英才教育の多くは徒労に終わる・・・。
進化論、遺伝学、脳科学の最新知見から、人気作家が次々と明かす「残酷すぎる真実」。
読者諸氏、遺伝、見た目、教育、性に関する、口には出せない「不愉快な現実」を今こそ直視せよ!
もくじ
もくじを眺めてみて、この項目面白そう!
って思ったら一読の価値あり!
1章:努力は遺伝に勝てないのか
・遺伝にまつわる語られざるタブー
・「頭がよくなる」とはどういうことか、知能のタブー
・知識社会で勝ち抜く人、最貧困層に堕ちる人
・進化がもたらす、残酷なレイプは防げるか
・反社会的人間はどのように生まれるか
2章:あまりに残酷な「美貌格差」
・「見た目」で人生は決まる、容貌のタブー
・あまりに残酷な「美貌格差」
・男女平等が妨げる「女性の幸福」について
・結婚相手選びとセックスにおける残酷な現実
・女性はなぜエクスタシーで叫ぶのか?
3章:子育てや教育は子どもの成長に関係ない
・わたしはどのように「わたし」になるのか
・親子の語られざる真実
・「遺伝子と環境」が引き起こす残酷な真実
感想
全ては、生まれながらにして運命づけられている。
犯罪者の子は犯罪者。
IQの遺伝率は約80%
知能は、生まれながらにして運命づけられている・・・
歌が上手い親の子は歌が上手い。
犯罪者の子は犯罪者。
全てはDNAの言うとおり。なトンデモ本。
でも面白いと感じてしまうのは何故だろう?
知能(IQ)が低いから貧困になる
貧困層には○○人が多い
よって、○○人は知能が低い傾向がある
当たり前なんだよなぁ?
心のどこかで誰かがズバッと切り込んでくれるのを期待していたのかもしれない・・・
ただ、現在ではDNAも後天的に変化することが確認されているので、
どこまで信用するかは、あなた次第・・・
話題の一つとしてとして持ち出すには面白い本でした。
周りに子育て世代が多いので。
「IQは遺伝するんだで!」
「親の教育は意味ないんだで!」
ブラックユーモアも交えつつ、フォローも忘れずに。
オススメ!
誰かが怒り出しそうな真実
結論だけを先に言うならば、
論理的推論能力の遺伝率は、68%
一般知能(IQ)の遺伝率は、77%
これは、知能の違い(頭の良し悪し)の7~8割は遺伝で説明できることを示している。
犯罪心理学でサイコパスに分類されるような子供の場合、
その遺伝率は81%で、環境の影響は2割弱しかなかった。
しかもその環境は、子育てではなく友達関係のような「非共有環境」の影響とされた。
最貧困女子について
最貧困女子の多くは地方出身で、様々な事情で家族や友人と切り離され、都会で孤独に暮らしている。
↓
最貧困女子はなぜ、地元を捨てて都会に出てくるのか。
その理由は、「三つの障害(精神障害、発達障害、知的障害)」によって、付き合うのが面倒くさく、「仲間」から排除されたから。
↓
そんな最貧困女子のセーフティネットが路上スカウト。
若い女性を性風俗店で働かせるが、最低限の福祉を提供する必要があった。
↓
時代は、少子高齢化。
さらに価値観の多様化(若い男性の草食化)
女性の「身体を売る」ことの抵抗感の低下
↓
セックスのデフレ化
↓
日本社会は、人類史上初めて?若い女性が身体を売りたくても売れない時代に!
実子より、連れ子を殺すケースの方が多い
↓
自分の遺伝子が入ってない子を育てる義理は無い
子どもの心拍数が低い場合
↓
心拍数の低さは、恐れの欠如を反映している。
↓
将来、強い刺激を求めて犯罪に走るケースが多い
ロンブローゾ・プログラム
遺伝情報から将来の犯罪率や犯罪傾向を知る
↓
脳科学による監視社会の到来
大卒サラリーマンの退職金を含めた生涯賃金・・・約3億と仮定
↓
美人は、生涯に+8%(2400万円)得する
↓
不美人は、生涯に-4%(1200万円)損する
↓
差額、3600万円
テストステロンの多い男性はイケイケで攻撃的になる
それは顔に現れる
↓
リーダーシップを取れるか、犯罪に走るか。
それは、環境次第・・・
子育ては関係ない
↓
人間は群れる生き物
↓
子どもは、子ども同士のコミュニティが群れとなる
↓
コミュニティで自分の立ち位置を確立し、コミュニティに即した振る舞いをするようになる