小説

【異人たちの館】伝記をまとめていたのはだぁれ?【折原一】

『異人たちの館』文庫表紙

小説『異人たちの館(折原一 著)』の感想レビュー。

あらすじ

富士の樹海で失踪した息子・小松原淳の伝記を書いて欲しい。
売れない作家島崎に舞こんだゴーストの仕事――。女依頼人の広大な館で、資料の山と格闘するうちに島崎の周囲で不穏な出来事が起こり始める。
この一家には、まだまだ秘密がありそうだ。
5つの文体で書き分けられた折原叙述ミステリーの最高峰!

感想

小松原淳の伝記を書くために取材に奔走する売れない作家の島崎潤一。
物語は、
・島崎潤一の取材
・島崎潤一がまとめた文章
・小松原淳が残した小説
・遭難者の最後
・小松原の年表

と五つの文体で構成されている。
それぞれ罫線付けたり、枠で囲ったり、二段表示にしたり文章の表現が違うので何を表現しているのか分かりやすい。

読むのに時間がかかっちゃって前後関係が分からなくなっちゃった。
どうも集中して読めなかった。
なのでオチもふーんで終わってしまった。

小松原淳が恨んだ相手がことごとく死んでいった事実、
そこに現れていた異人。
島崎潤一が見た異人。

異人は一人だけかと思いきや、タイトルは『異人たちの館』
この複数形は誰のことを言っているんだろうか・・・?

小松原母だけが日本人なのかな?
彼女も充分に異(常な)人だけれど。

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