小説

【殺しの双曲線】無料招待の山荘に来たら連続殺人に巻き込まれてしまったい【西村京太郎】

『殺しの双曲線』文庫表紙

『殺しの双曲線(西村京太郎 著)』の感想レビュー。

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この本を読まれる方へ

この推理小説のメイントリックは、双生児えあることを利用したものです。
何故、前もってトリックを明らかにしておくかというと
、昔から、推理小説にはタブーに似たものがあり、
例えば、ノックス(イギリスの作家)の「探偵小説十戒」の十番目に、
「双生児を使った替玉トリックは、あらかじめ読者に知らせておかなければ、アンフェアである」
と書いてあるからです。
こうしたタブーは、形骸化したと考える人もいますが、
作者としては、あくまで、読者にフェアに挑戦したいので、
ここにトリックを明らかにしたわけです。
これで、スタートは対等になりました。
では、推理の旅に出発してください。

あらすじ

年末に差出人不詳の、東北の山荘への招待状が六名の男女に届けられた。

年末年始を宿賃無料で山荘で凄そう。スキーもあるよ!

山荘は、最寄り駅から約二時間。
しかも、雪上車でしかたどり着けない場所。
非日常で誰にも踏まれていない新雪でスキーを楽しむ招待客の面々。

そのうち、招待客の一人が殺されてしまった。
そこには、「第一の復讐が完了した」のメモが。

そして、雪上車のバッテリー、スキー板を破壊され、電話線も切られてまい、
簡単なことで交通も連絡手段も無くなる陸の孤島と化してしまった。

疑心暗鬼になる山荘の面々。
それでも殺人は続いていく・・・

感想

山荘編と強盗編が交互に進む展開。

強盗編は、双子が強盗を年末繁忙期の売上をかっさらっていく内容。
顔丸出しで強盗するものだがから簡単に顔は割れるものの、
指紋など個人を特定できるものは一切残っていないので、双子のどちらが強盗したのか分からず、警察は逮捕に踏み切れない。
どちらかは犯人なので、警察の監視の目も厳しくなるけれど、それをすり抜けて強盗を繰り返す双子。
知能犯かと思いきや、実は指示していた人物がいて、山荘編との繋がりが見えてくる・・・

双子トリックの隠れ蓑で、真犯人の供述を取るための演出だったような気がしてならない。
別に無くても問題ないパート。

山荘編は、『そして誰も居なくなった』を意識した作りで、最終的に誰も居なくなる。
でもこれ、双子だった必要性あるのかな?

雪の中を逃走するときに、体力がある方とバトンタッチしたってこと?

最後捕まった犯人の良心を揺さぶる展開が戸津川警部っぽい。

動機

微妙な動機だった・・・
身内のことでここまで熱くなれるのか。と思うべきなのか、
逆恨みがひどすぎる。と思うべきなのか・・・

割と日常的に起きていそうなことだよね。

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