日記

乳酸に抗うつ作用あり、みんな運動するんだ!

うつ落ち込み

乳酸は疲労物質。
乳酸が溜まると、運動効率が下がる。
なのでなるべく乳酸を貯めないように・・・
なんて考えていましたが、乳酸が抗うつ効果があることが判明したそうです。

確かに、がっつり外遊びして疲れた翌日は怠いけど、精神は安定していたりして・・・

乳酸は運動後にたまる物質として知られています。

以前は「乳酸は疲労物質である」と考えられていましたが、現在では「疲労の直接原因ではない」との見方が広まっており、むしろ疲労回復効果があるとさえ言われています。
さらに、研究チームは、乳酸に抗うつ作用があることをマウス実験で実証しました。
新しい研究ではそのメカニズムが解明され、乳酸にはうつ病患者に見られる「海馬の神経細胞が新しく生成されにくくなる現象」を改善する効果があると判明。

ナゾロジーより

乳酸とうつの研究

研究では、マウスに運動時と同程度の乳酸を投与し、実際に抗うつ作用を確認できたとのこと。
うつ病になると、以前楽しんでいた活動に対する興味や喜びが失われます。
これは「快感消失」と呼ばれる症状ですが、乳酸がこの快感消失を緩和させると判明したのです。
そして新しい研究では、乳酸の抗うつ作用のメカニズム解明に焦点が当てられました。



記憶やうつ病に関与する脳の領域「海馬」では、「神経発生」と呼ばれる生理現象が起こっています。
これは新たな神経細胞を生み出す現象であり、脳の形成や発達には欠かせません。
通常は胚や胎児期に最も活性化し、成長と共に神経発生量は減少していきます。
ところが海馬などの一部の領域では、成体脳になっても神経発生が続いており、「神経細胞を交換」してくれます。

そしてうつ病患者は、「成体海馬の神経発生」機能が低下することで知られています。
つまり、うつ病患者の海馬では、神経細胞の入れ替わりが十分に行われていないのです。
一部の患者に見られる海馬の体積減少は、この機能低下が原因だと考えらえています。



チームは、乳酸が神経発生を回復させ、マウスの抑うつ行動に影響を与えるか実験しました。
その結果、乳酸が成体マウス海馬の神経発生減少を改善すると判明。
新しい神経細胞の生存と増殖に対する阻害効果を逆転させることができたのです。
また、そもそも神経発生自体がなければ、乳酸による抗うつ作用が起こらないことも確認できました。

つまり今回の研究で、乳酸と神経発生が抗うつ作用と密接に関わっていると判明したのです。

ナゾロジーより

健常者には乳酸が溜まろうが抗うつ効果は無いみたい。
けど、うつ患者には効果てきめん?

問題は、どうやって乳酸を発生させる強度の運動をうつ患者にやらせるかだよね。
いや、人工的に乳酸を投与してもいいのかな?

まとめ:うつは科学的に治せる?

うつ患者の30%ほどは投薬治療の効果が出ていないらしい。
最近では、薬にたよらない治療の研究も進んでいて、
例えば、脳の幸福を司る部位に直接電流を流すとうつが治った。
なんて研究結果も発表されている。

今回の研究も、投薬の治療とは違い、乳酸を発生させてうつを改善しようとする研究。
うつになっても体に負担なく治せる世の中が来るといいね。

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