ビジネス本『世界一やさしい「思考法」の本 「考える2人」の物語(長沢朋哉 著)』の感想レビュー。
本の紹介
「戦略思考」「論理思考」「分析思考」「クリティカル・シンキング」などのすぐに使える、様々な思考法のエッセンスをこの一冊で!
物語形式になっており、読み進めていくうちに自然に「考えるコツ」が身につく。
内容例を挙げると、「クリティカル・シンキング」とは「決めるべきことは何か」を考えること
「分析思考」とは「分けて比べ、そこから意味を見出す」こと
「論理思考」は「結論は何か?その理由は何か」を考えること
等々思考法や戦略論の名前を漠然と知っていても、実際のビジネスの現場でどのように使いこなすのか、また使うとどのような成果をもたらすのか知らない人も多いのではないのだろうか?
マーケティング部を舞台にした新商品の販売戦略と主人公二人の恋を描いた物語からも目が離せない!ビジネスパーソンは、必読の一冊!
感想
お菓子メーカーのマーケティング部に移動してきた倉田京子(くらたきょうこ)と先輩社員の青木優人(あおきゆうと)。
新商品の『疲労が取れるチョコ』に関する情報を集め、
ユーザが求めていることを分析したり、
開発者や関係者に話を聞いたり、
予算を取るためのプレゼンや、
店頭視察を通して、
その商品をお客さんが手にとって購入する瞬間を目にするまでを描いています。
物語形式で進むので固い印象も無く様々な思考法を学ぶことができ、要所要所で著者の説明、補足が入る構成。
教えてくれる思考法は下記の通り
第2章「何を考えたらいいか、分からないんです」と、彼女は言った。
・クリティカル・シンキング
自分の目的、主張をきめること
第3章「もう少し、戦略的に考えてみようか」と、彼は言った。
・戦略的に考える
戦略=目的+手段
第4章「分析って、何をどうすればいいんですか?」と、彼女は言った。
・分析思考。
分けるて比べる。
比較対象の「変化」や「差異」から意味を見出す。
第5章「直感こそ、日ごろの積み重ねなのよ」と、その人は言った。
・直感思考
「直観的発想」と「直観的判断」
それらを生み出すのは、日々の慶顕と知識の広さと深さ。
「直観」の能力を高めるのは、日々の地道な積み重ね。
・仮説思考
ほどほどの分析から、 まず「仮の結論」を考えるほどほどの分析で、「仮の結論」を出し、 その後に検証のための分析を行うこと。
6章「伝えるってことって、難しいよね」と、彼は言った。
・考えを伝えるコミュニケーション
ビジネスのコミュニケーションにおいては、
「伝えること」「理解してもらうこと」は、目的ではなく手段。
「意思決定」してもらうためには、論理的に伝えることが大切。
一冊で多様な「思考法」を学べる本でした。